そもそも就活セミナーとは?

就活セミナーと会社説明会はなにが違うの?

就活イベントには「会社説明会」「合同説明会」とは別に「就活セミナー」と呼ばれるものがあります。

「会社説明会」や「合同説明会」は、学生に企業の情報を知ってもらうために開催されるイベントで、企業は自社を知ってもらうPRの機会となります。そのため企業の人事や社員が説明会に参加し、自社の事業内容や企業理念、業務内容を説明したり、社員トーク・パネルディスカッションなどを行い実際に働いている社員の声を学生に届けたりしています。


対して「就活セミナー」は自己分析・業界研究のサポートやES・グループディスカッション・面接などの対策を受けられるイベントです。この就活セミナーを主催しているのは一般的には企業でなく、キャリアセンターやエージェント企業などとなります。

最近では外資コンサルや外資金融などのトップ企業の面接対策、グループディスカッション対策に特化した選抜コミュニティというものも存在します。

就活は情報戦とも言われているので、こういったセミナーやコミュニティで意欲の高い他の学生との横の繋がりを作れるのも大きな特徴です。


「会社説明会」や「合同企業説明会」は、特定の企業の特色や強み、そこでの仕事内容といった話を聞くことができ、興味のある企業をより深く知るためのイベントで、「就活セミナー」は自分の就活に役立つ情報・ノウハウを学べるものと区別しておきましょう。



就活セミナーってどういうものがあるの?

就活に役立つ情報やノウハウが学べる「就活セミナー」 ですがセミナーによってテーマが異なってきます。
具体的なセミナーのテーマは、「企業研究」「自己分析」「業界研究」といった志望企業を決めるのに役立つものから、  「ES」「筆記試験」「面接」  など選考の対策ができるものまで幅広くあります。
リクナビやマイナビなどの就職情報サイトの運営企業が主催していることや、各大学でも開催していることもあります。自分に必要だと感じるセミナーに参加することで、知識やノウハウを得ることができ、その後の就活にも大きく役立つというメリットがあります。

就活セミナーは、エントリー開始前の11月から3月ごろに開催されることが多いです。時間は1回1時間半から3時間くらいで、企業の採用担当者や就活支援のスペシャリストが講演してくれたりします。
「希望業界や職種が決まらない」「自分は何に向いているのかわからない」「選考の準備を徹底したい」といった学生をサポートしてくれる就活セミナー。それぞれのセミナーの概要や、どんなことが学べるのかを紹介していきます。

・企業研究セミナー

企業研究の仕方を学べるセミナーです。
就活において企業研究は重要です。あらゆる角度から分析することで、企業が持つ魅力や自分に合っているかどうかに気づくことができます。そんな企業研究の目的や手段、ポイントを学べば、志望企業を見つけるときに役立てることができます。また、企業研究セミナーという名称で、合同企業説明会を実施していることもあります。事前にしっかりとセミナーの内容を確認しましょう。

・自己分析セミナー

「自分の強みや弱みを知りたい」「魅力的な自己PRをつくりたい」「自分に合う企業はどんなところ?」などの疑問を持つ就活生に向けて、自己分析の仕方を教えてくれるセミナーです。
就活をする上で、自己分析は欠かせない作業ですが、難しさもあります。講演やグループワークなどを通して自己分析の仕方を学ぶことで、自分自身の可能性や希望・適性を知ることができます。自己分析の結果から、自身が活躍できる可能性が高い業界や企業を、アドバイザーが教えてくれるセミナーもあります。

・業界研究セミナー

「食品業界ってどんなことをしているの?」「旅行業界にはどんな仕事があるの?」といった疑問を解消してくれるのが、業界研究セミナーです。
そもそも業界とは、メーカーや小売、金融、広告、ITなど、取り扱う商品やサービスで企業を分類したものです。業界ごとにセミナーを開催しているので、興味のある業界について様々なことを学べます。業界の特徴は何か、どんな職種があるか、その仕事内容は何か、どんなキャリアパスがあるのか、といったことについて理解を深めることができるので、希望業界や職種が決めきれないという方にピッタリのセミナーです。人気企業の採用担当者や社員の方が講演をしてくれるものもあり、具体的な仕事のイメージができるはずです。

・ES / GD/ 面接対策セミナー

就活が始まれば、企業ごとにエントリーシート(ES)を提出し、グループディスカッション(GD)を行い、選考が進めば面接が必ずあります。そんなESの書き方、GD対策、面接対策を教えてくれるのが、ES/GD/面接対策セミナーです。
人事経験者が実際にエントリーシートを添削し、模擬面接を実施してくれるものや、ある企業の人事が直接、その企業の選考で重視する点を伝え、エントリーシートの書き方を教えてくれるセミナーもあります。
またグループディスカッションの対策に特化したセミナーもあります。GDにぶっつけ本番で参加するのは避けましょう。ディスカッションの経験がないと選考時に自分の意見を言えない、論理的に話すことができないなどに成りかねません。グループディスカッションは5つほどの種類に分けられ、それぞれ対策をうつことができるものとなっているので事前準備をしっかりしましょう。


本番前に集団面接や個人面接の流れや雰囲気を体験しておくことは非常にオススメです。面接はやってみてはじめて気づくこともたくさんあります。合同企業説明会の会場で開催していたりするので、事前にチェックしてみましょう。


就活時にイベントやセミナーに参加するべきか?

就活に関わるイベントやセミナーは多数ありますが、  ただ参加するだけでは無意味  です。

「なんとなく広告が出ていたから参加してみた」「友人に誘われて付いて行った」などの心構えでは、せっかく時間を割いて参加しても無駄になってしまいます。

セミナーは自分の就活に必要なことを学びに行く場所です。参加前の準備としては、自分なりに調べて疑問点をまとめておくと良いでしょう。自分は何がわからないのか、何を知りたいのかを把握しておいてください。それこそが、就活セミナーに参加する目的になります。事前に気になることをまとめておき、話を聞いても解決しなかったことはその場で質問をしましょう。せっかく教えてくれる人がいるのですから、なんでも気軽に聞いてみましょう。知りたいことや目的があれば、セミナーに参加することで有意義な時間を過ごせるでしょう。是非、セミナーを探して参加してみてください。

しかしそうはいっても多くの就活生が、就活セミナーは、参加しただけで満足してしまいがち…。
セミナーで学んだことを実際の就活に役立てられないと意味がありません。

また、実際に  企業の採用担当者が話をしてくれるセミナー  もあります。この時点では選考は始まっていませんが、参加学生の顔を覚えてくれていたりもします。イベントやセミナーに参加することで、出会った就活生と情報交換をしたり、刺激を受けたりできるのも特徴です。参加がプラスに働くように、しっかりと目的を持って挑むようにしましょう。


実際に、就活セミナーに参加してみよう!ふさわしい服装や持ち物など

就活セミナーに参加する場合、事前予約や当日の整理券配布など、セミナーによって参加方法が変わるのでよく確認しましょう。

また、定員数が決まっているものも多いので、参加したいものがあれば逃さないように注意してください。費用面についてですが、無料で参加できるものは多数あります。有料の場合、参加者が限られていることでより細かなアドバイスを得られることも多いようです。

・就活セミナーにふさわしい服装は?

就活セミナーや会社説明会に参加する際、企業の方と会うことも考えれば基本的にスーツが良いでしょう。
「服装自由」と書かれていることが多いですが、迷うのであればスーツを選べば無難です。「私服でお越しください」のような指定がある場合、そのとおりに私服で行って問題ありません。少数でのセミナーや、アパレル業界、自由度の高いベンチャー企業は私服指定のものが結構あります。過去に開催した際の写真がサイトにアップされていれば参考にしましょう。

ラフなイベントであっても、就活の一環であることには変わりなく、相手に失礼のないようにマナーに気をつけるべきです。着飾る必要や服装で目立つ必要はなく、見た目の清潔感が大切です。過度なアクセサリーや香水などは控えたほうが良いでしょう。

・就活セミナーに持っていくべき持ち物は?

持ち物は、ノート、ペン、スケジュール帳、参加表(事前プリントアウトがあれば)、腕時計、ハンカチ・ティッシュなどです。その他、持参するように言われているものを参加する前に確認するように心がけ、忘れ物がないようにしましょう。カバンは、就活用のものを用意しましょう。



就活生におすすめの就活セミナー

ここで就活生に役立つ人気の就活セミナーをいくつかご紹介します。

■日経就職サクセスセミナー
http://www.nikkei4946.com/seminar/main.aspx?TYPE=seminar&sid=11

■弊社開催の就活セミナー
弊社でも、面接対策やグループディスカッション対策講座を開催しています。

<<特徴>>
・総合商社や大手IT企業などトップ企業の内定者が講師
・個別フィードバックが貰える
・無料で参加可能

<< 対策講座の内容 >>
種類別にグループディスカッションを複数回行いながら、フィードバックや解説の中で下記の内容に触れていきます。
・グループディスカッションの種類別(抽象型・課題解決型・資料読み取り型)に考え方や発言のポイント
・求められるパフォーマンスについて
・人事担当者や総合商社内定者、人材トップ企業内定者メンターによる評価基準に基づいた個別フィードバック


最後に

就職活動はいろいろと準備が必要です。いざ取り掛かろうとしても、「どうすればいいの?」と疑問に思うことも出てきます。そんなときはセミナーを活用することで、効率的に就活を進めていくことができます。自分には何が必要かを考えた上で、いろいろなセミナーを探し、気になるものに参加してみてください。