世の中には様々な種類のインターンシップがありますが、参加するならば何かを学びたいと思って応募する方も多いと思います。インターンシップではどのようなことが学べるのでしょうか。学びたいことは人によって多くのものが考えられます。

そして、いろいろなインターンシッププログラムを調べてみて、気になる企業を見つけた場合、応募理由を考えなければなりません。本選考とは違って、インターンシップではまだ応募理由をどのように書いたら良いのか自信がない就活生も多いでしょう。

早い段階で応募理由を書くコツを抑えておくのは、今後の本選考にも役に立ちます。適切な応募理由の書き方を確認してみましょう。



【目次】

1.良い応募理由を書くための準備
-企業情報を知ろう
-理由をたくさん書きだしてみよう
-書き出したことをまとめよう
2.評価される応募理由ってどんなもの?
3.良い応募理由の例文
4.まとめ

良い応募理由を書くための準備

応募するからには良い応募理由を考えたいとは思いますが、そのためには何が必要なものとなるのでしょうか。すぐに書き始めても、なかなか上手く書けないという方は多いはずです。
まず応募理由を書くためにしたい準備を解説していきます。

①企業情報を知ろう

インターンシップに参加する企業のことを何も知らなければ、応募理由を考えるのも難しくなってしまいます。
その企業がどのような業務を行っていたり、どのような製品やサービスを売りにしているのか、どのようなクライアントを相手にしているのか等を知っておくことで、インターンシップに参加するモチベーションも高まるはずです。

企業のことをそれなりに調べることができたら、次は参加しようと考えているプログラムについて深く調べることがオススメです。
どうしても行ってみたいという志望度の強い企業であればインターンシッププログラムの内容はどうでも良いという方もいるかもしれません。
しかしながら、その企業のインターンシップに参加するためには、インターンシッププログラムがどのような内容のものかを知っておくことが必要です。そういった内容を調べておくことで、適切な応募理由が書けるようになります。

どうしても参加したいという強い思いがある場合には、同じ業界の他社と比べて考えてみることもオススメです。そうすることによって、更に深いところまで企業研究ができ、応募理由も具体的なものになるでしょう。


②理由をたくさん書きだしてみよう

希望しているインターンシップ先の企業の研究であったり、プログラムの内容について知ることができたら、次はそれを知ったことによって思いつく応募理由をたくさん書き出してみましょう。
簡単なことでも気にせずにどんどん書き出していくことで、良い発想が出てきやすくなります。

悩んだ場合にはいくつか考えてみると参考になりやすい点があります。

例えば、そのインターンシッププログラムにそもそもなんで参加したいと考えたのか、という点です。
その企業に興味があったのか、志望している業界の企業だからなのか、インターンシッププログラムで扱われている業務内容をやってみたいと思ったのか、いろいろ考えられると思います。

次に、先程書き出した基本的な内容を踏まえて、なんでそこに興味を持っていたのかを考えてみるとより深い内容になってゆきます。
例えば、アルバイトでその業界の会社で働いたという経験があったり、身近にその業界で働いている人がいたり、とても好きで愛用している製品をたくさん作っている会社であったり、いろいろな理由が思いつくはずです。

しっかり考えることによって、応募理由が深いものとなるので根気よく考えてみましょう。悩んでしまうという方は、ニュースや実生活などで聞いたことを思い出してみるのも良いかもしれません。

そして、そのインターンシッププログラムに参加させてもらうことで、何を学んでみたいのかを考えましょう。ここまで書き出したことを参考にすることで、何もなしに書き始めようとしたときよりもかなり書きやすくなっているはずです。これも思いついたものをどんどん書き出してみましょう。

書き出したことをまとめよう

ここまでで書き出してきた内容を踏まえて、特にそのインターンシップ開催企業を選ばなければならないような理由をまずは書いてみてください。
同じような業種を扱っている他社ではなく、そこでしか学べないような何かやそこでどうしても学びたい理由がきっとあるはずです。他には、実体験などからきている学びたい理由を書くのも、気持ちが伝わりやすいのでオススメです。

だいたい書くことができたら、最後は提出する応募理由としてまとめていきましょう。


評価される応募理由ってどんなもの?

理由を書くための準備について解説しましたが、そのうえでどんな応募理由・志望動機が評価されるのでしょうか?

以下の図を元に解説します。




志望動機で最も大切なことは、①企業研究を通じて理解した企業の事業内容や求める人材像と、②自己分析を通じて理解した自分の強みや将来やりたいことが合致しているかどうかです。
ただ企業を研究して得た情報や表面的なことだけを述べても企業から評価されません。「なぜその企業でなければだめなのか」「なぜ自分を採用すべきなのか」ということをはっきりと分かりやすく伝える文章が良い志望動機です。

ですから、企業分析だけでなく自己分析を内容に盛り込むことで、説得力が増すのです。


良い応募理由の例文

それでは、最後にここまでの内容を踏まえて評価される応募理由の例文をご紹介します。
例文を参考にして、実際に書き進めてみましょう。


外資系消費財メーカー・マーケティングのインターン

インターンシップに応募した理由は2点あり、自分の特性が活かせることと、貴社ならではのグローバルなスペシャリスト集団の中で成長したいと思い応募させていただきました。

まず自分の特性については、私の強みである敏感な感性と論理的な思考力を、貴社のインターンシップで活かせると感じました。

また、消費財メーカーの中でもトップのマーケティングスペシャリストを有する貴社では、他社では学ぶことができないような専門的知識を、若いころから裁量権を持った仕事を任せてただけることで培うことができると思います。将来的に海外でリーダーシップを発揮した活躍をできる人材になりたいという目標があるため、グローバルに活躍するスペシャリストの下で学ばせていただきたいと思いました。

今回のインターンシッププログラムでは、実際のデータを論理的に分析し、自分なりの感性を活かしてインパクトのあるPR方法を発案したいです。

こちらの応募理由では、自分の強みや企業の特徴に加えて、最後にインターンの中で自分がどのように活躍できるかをアピールしています。
「インターンにどう貢献できるか」は大切なポイントです。
別に質問項目がない場合は、応募理由・志望動機に盛り込むとよいでしょう。



金融業界のインターン

私が貴社のインターンシップを志望する理由は、五日間という短い間ではあるが貴社で働くことによって保険業界で働くことの醍醐味、さらには○○で働くことの醍醐味を自分の肌で感じたいと思ったからです。

今後さらに加速する高齢化社会において産業は変わらざるを得ないと思います。その中で保険業界はどのような方向に向かっていくのか、業界のリーディングカンパニーである貴社のインターンシップに参加して感じ取りたいと感じました。

また、社員の方や他の学生の方と真剣に議論しコミュニケーションをとって他人の考えをしっかりと聞いたうえで自分の考えを伝えるという能力を身につけたいです。


まとめ

インターンシップの応募理由を考えるのは、慣れるまではかなりの時間を費やすことになってしまうかもしれません。特に、業界研究や企業研究もあまりやったことがない時期の場合、初めてのことばかりで戸惑うこともあると思います。

しかしながら、最初は誰しも上手くはできないので大丈夫です。初めはみんなすぐに上手くは書けないと考えてポジティブに取り組みましょう。丁寧に数をたくさんこなして書くことに慣れるのが、一番良い方法だと思います。

応募理由に百点満点になるような正解の答えはありません。応募者それぞれに理由があるはずです。それをどのように上手く伝えるか、そこにとにかく気をつけてみてください。

この経験は今後の就職活動にも役に立つので、学びたいものをしっかり考えて自分なりの応募理由を書き上げましょう。学びたい内容や理由は深くまで考えてみなければ、自分自身もよくわかっていないことも多いと思います。したがって、焦らずに考えることも必要です。

自分の学びたいことを明確にわかってから臨むインターンシップでは多くのことを得ることができるでしょう。そのためにも応募理由書に時間をかけて考えてみてください。