インターンシップというと、夏休みに行われるサマーインターンシップのイメージが強い方も多いでしょう。しかしながら、インターンシップは夏だけではありません。春休みに行われる春インターンシップも就職活動においてはとても重要です。春休みに行われるということで、他のインターンシップに比べて本選考に近い日程です。そのため、他のインターンシップに比べると志望度の高い本気の就活生も多く集まります。今回は、そんな春インターンシップについて考えてみましょう。
春インターンシップとはどのようなもの?
春休みに行われるインターンシップのことを春インターンシップと言います。就職活動の本選考が近い時期に行われるサマーインターンシップでは、本選考のことも考えて参加するインターン生がとても多いです。また、就活生によっては春休みのほとんど毎日をインターンシップに費やすという方も少なくはありません。春インターンシップを上手く利用すれば内定を手に入れることに近づきます。しっかりと春インターンシップについて理解しておきましょう。
春インターンシップの時期はいつごろ?
春インターンシップは、大学3年生の2月から3月末、大学4年生の4月ごろに開催されるのが基本的な時期となります。説明会の日程とも被ることが多くなる時期です。したがって、その2月から4月頃の時期をどのように過ごすのかはしっかりと考えなければなりません。どこの企業の説明会を見に行って、どこの企業の春インターンシップに参加するのかは重要な選択です。先のことも考えて判断しましょう。
春インターンシップを行う企業はどんなところ?
春インターンシップを行っている企業は、ベンチャー企業が多くなります。他には、外資系の会社、特にコンサルティング会社もよく開催しています。これらの会社はあまり経団連に加入していない場合はほとんどなので、通常の企業が守らなければならない就職活動の選考においての倫理憲章に従う必要が無いのです。
外資系のコンサルティング会社だと、インターンシップが本選考の一環として行われることもよく聞きます。これは、ジョブと呼ばれており、外資系コンサルティング会社を志望する就活生にとってはかなり重要なインターンシップとなるのです。ジョブと呼ばれ本選考に関わっているということを知らないまま外資系コンサルティング会社を志望するのはかなり危険なので、早めに意識しておきましょう。
他にも外資系コンサルティング会社以外でも、本選考に近い春インターンシップはその後の選考にも少しは関わっていると考えておいたほうが無難です。せっかく参加するのであれば上手くアピールしておきたいと考える方が多いと思います。説明会も多く開催される忙しい時期が春ですが、興味のある企業が春インターンシップを開催するのであれば、ぜひとも応募してみることをオススメします。
サマーインターンシップと春インターンシップの違いは?
インターンシップと聞いてよく思い浮かぶであろうサマーインターンシップと、春インターンシップに何か違いはあるのでしょうか。ただ開催される時期が違うだけなのでしょうか。二つの違いを確認してみましょう。
行われる期間が違う
春インターンシップの最大の特徴は、短い日程でプログラムを組まれていることが多い点です。それは、企業側の目的が違うためです。サマーインターンシップでは、開催企業はできるだけ自社に興味を持って本選考まで進んでもらいたいと考えています。まだ夏という本選考までは少し時間のある時期のインターンシップであるため、サマーインターンシップの参加者がそのまま本選考に進むかどうかは確実なものではないためです。したがって、サマーインターンシップでは長い期間を使ってじっくりと企業やその製品・サービス等について知ってもらおうと企業側は考えているのです。一週間かけて行われるプログラムが一番多いのはサマーインターンシップですし、それ以上の期間をかけて開催されるものも多くあります。
それに比べて、春インターンシップではワンデーインターンシップがたくさん開催されます。企業側としては、じっくりと本選考に進む人を増やすよりも、少しでもたくさんの就活生と関わりたいと思っているはずです。多くの企業は、本選考にまで進んでもらいたいと思えるような優秀な学生を春インターンシップの段階で見つけたいと考えています。したがって、長期間の開催を行うよりも、短い期間のプログラムをいくつも組んだほうが目的に適っているのです。
また、外資系のコンサルティング会社では春インターンシップはジョブという意味を持つというお話をしました。この場合は、春インターンシップとはいえ、ワンデーインターンシップになることは少ないです。ジョブは本選考の一種であるため、就業経験からコンサルティング会社へ勤めるスキルがあるかを判断されます。外資系コンサルティング会社は春インターンシップの例外と考えられます。少ないものの外資系コンサルティング会社の中にも一般的なワンデーインターンシップが開催されている場合もあるので、プログラムをよく確認しましょう。
インターンシップの中身が違う
期間の違い以外には何か違いはあるのでしょうか。実は、春インターンシップとサマーインターンシップではインターンシッププログラムの中身の傾向も違います。例えば、ワンデーインターンシップであっても中身を変えている企業が多く見られます。サマーインターンシップは自社についてや自社製品について知ってもらうためのプログラムが多いのに対して、春インターンシップはより実務的なものとなります。本選考前にインターン生の能力を見たいという企業が多いようで、企業の課題に即したテーマのグループディスカッションが行われたり等がよくあるプログラムです。
春インターンシップでは本選考が近いため、開催する企業としても本選考を意識しています。優秀な学生をどれだけ本選考に進んでもらえるようにするのかはそれぞれの企業が考えていることです。場合によっては春インターンシップで大きな成果をあげると選考ルートの一部が免除になることもあります。就職活動を有利に進めることができるので、積極的に春インターンシップに参加して頑張ってみましょう。