学生時代に早期から就業経験を積み、将来のキャリア設計に役立てられる「長期インターンシップ」。ビジネススキルが身に付くだけでなく、業界に対する理解も深まるため、参加する学生が年々増加しています。

一方で、企業側からは「未経験の学生を受け入れ、どうすれば力を発揮させられるか?」といった悩みをお聞きすることも少なくはありません。

今回お話をお伺いした株式会社Wedia様は、弊社サービスを通じてわずか2週間で4名のインターン生を採用していただきました。代表の今井さんによると、インターン開始3ヶ月で、すでに一部業務のリーダーを担当している方がいらっしゃるそうです。

そこで、採用したインターン生が活躍するための方法や受け入れる側の体制について、Wediaの今井さんにお話をお伺いいたしました。

“期待通り”の成長意欲。長期インターン採用のきっかけ


ーー 今回長期インターン採用を始められたきっかけを教えください。

写真中央:株式会社Wedia 代表取締役 今井信さん

今井さん
:会社の急激な成長に伴い、人手が足りなくなっていた為です。ただ、アルバイトや業務委託、中途社員など様々な選択肢がある中で長期インターンを選んだのは、私自身が学生時代にインターンを経験していたのが背景にあります。

私がインターンをしていた頃から、「優秀な人材はインターンに参加する傾向が高い」と感じていました。

アルバイトとインターンは、雇用形態はほとんど変わりませんが「働く目的」が違います。お金稼ぎだけではなく、「自己成長」を目的にしている人が多いので、今回インターン採用をはじめる際も、モチベーション高く働いてくれる期待がありました。

ーー そうだったんですね。なぜ、今回「Infra」をお選びいただいたかをお伺いしてもよろしいでしょうか?

今井さん:
実際に、知り合いの会社でInfra経由のインターン生が活躍しているという話を聞いたからです。

また、Infraは募集記事を執筆して頂けるので、弊社の方でやらなければいけない業務が少なく、時間が買えるという点で魅力を感じました。特に、現在はリソースが足りず採用に割ける時間があまりありません。

「採用記事を書くことや応募率を上げる為の試行錯誤の時間を買える」点において、それ以外の低コスト集客プラットフォームよりもInfraに魅力を感じました。

“誰もがフェアに評価される環境”だから、活躍できた


ーー ありがとうございます。実際にインターン生を採用してみてどうでしたか?

今井さん
:成長に対するモチベーションは、想定通りインターン生として入ってくる方が一番高いなと感じました。学生側も、この仕事の先に“成長した自分がいる”と信じて頑張ってくれるので、こちらも同じ熱量で接しやすいです。

Infraからインターン生として入社した1人の学生は、現在入社3ヶ月目ですが、弊社の中で幾つもある業務の一部でリーダーを務めてくれています。他にも、インターン採用の一次面接をインターン生に見てもらうなど幅広く業務を任せていますね。

ーー 業務の一部とはいえ、 入社して3ヶ月で リーダーはすごいですね。なぜ未経験の学生がここまで早く活躍できるようになったのでしょうか。




今井さん:メンバーの実力をフェアに判断しているからだと思います。

弊社では年齢・性別・学歴で評価していませんので、実力があれば入社1ヶ月でもリーダーを任せてもいいと思っています。逆に、経験者や年功者でも実力がなければ昇進などの評価はずっとされません。

能力に応じてチャンスが与えられ、成果が出なければ外される。まさに、外資系企業のような「Up or Out」な職場だったこともあり、インターン生の年齢というボトルネックがあまり評価に影響しなかったというのが大きいと思います。

実際、弊社は年齢同様に学歴や性別なども一切加味せず、本当に仕事の実力だけで評価をし、実力に応じた業務や役職を与えています。

ーー 必ずしも、経験がないからといって不利ではないということですね。

今井さん
:そうですね。「未経験の学生インターンにはリーダーを任せられない」といった常識があったとすれば、それは誤った常識だと思います。弊社はそうした常識に囚われず、通常なら10年かかってやることを、2年でやっていくようなスタートアップ企業です。そういったスタンスなので、未経験学生でも十分バリューが発揮できそうだと思えば、年齢・性別・学歴問わず採用していきます。

弊社で働く幹部メンバーは全員元々未経験ですし、弊社が出来てからまだ4年ということもありIT業界経験歴も最大で4年のメンバーしかいません。あまり中身のない経験をしている経験者よりも、未経験だから何でも吸収しようという姿勢の未経験者に対してより価値を感じています。



“未経験だから、年齢が若いからここまでしか業務を任せられないという決めつけが逆に成長の天井を作っている。だから思い切って任せてみる。” ーー 学生の能力を引き出すために私たちがすべきこと




ーー ここまでインターン生のご活躍についてお話をお伺いしました。しかし、インターンを導入しようと考えてる企業の中には「半年や1年の就業期間で成果が出るのか?」といった懸念を持たれていますが、今井さんは不安ではありませんでしたか?


今井さん
:そうですね。いずれは卒業のタイミングが来てしまうので、勿体ないなと感じる気持ちは私も分かります。

ただ、私たちのようなIT企業は労働収益型モデルから脱却しているビジネスなので、必ずしも「働いた時間」が「成果」に比例しません。

例えば、農業で畑を耕す際に、未経験の新人でもさすがに10人いればベテランの人に勝つことはできるでしょう。しかし、ITの場合は新人プログラマーが500人いたとしても、1人の天才プログラマーに勝つことは難しい。

現に、Facebookを創設したマーク・ザッカーバーグは学生時代にFacebookを作っています。マークザッカーバーグのような天才学生が1年間働いたら、Facebookは作れます。もしも会社の為に新しくFacebookを作ってくれるとしたら、1年だけでも圧倒的な価値があると思いませんか?年齢が若いことは、特にITが浸透した現代において何もディスアドバンテージにはなり得ません。

ーー たしかにそうですね。御社では多くのインターン生が活躍されていますが、インターン生を育成するコツはあるのでしょうか?


今井さん
:弊社では、未経験の方でも活躍できるようマニュアルや研修を用意していますが、それに加えて、本人にもっとできるポテンシャルがありそうなら一気に任せてみるのが大事かなと思います。

環境が人を作ると言いますが、実際に優秀な学生は環境を与えればどんどんキャッチアップしていき成長していきます。こちらで型にはめて同じような研修をしても成長に限界があるので、本人が十分に成長しそうな難易度の高い業務を与えて、サポートすることが成長に最も貢献するはずです。

弊社はインターンに限らず、実力があればチャンスを与える社風ですので、それが今回のインターンの成長において特に追い風となりました。

ーーなるほど。本人の実力を見極め、思い切ってやらせてみることが大事なんですね

今井さん
:そうですね。単純労働力としてインターン生を採用すると、結局どんなに実力があっても単純労働の天井に当たって、本人の最大限のポテンシャルを引き出すことができません。

「これをやってもらおう」ではなく、もっとインターン生1人1人の実力を見て、そのインターン生にフルオーダーメイドでタスクを与えてみること、そしてそれをサポートすることが大事だと思います。