一般的にインターンが始まる大学3年次よりも、ひと足もふた足も速くインターンを始めた小松美貴さん。株式会社LIFULL(旧株式会社ネクスト)で新規事業立ち上げに従事し、現在は「女子会クリエイター」としてご活躍されています。

小松さんがフリーランスとしてご活躍される背景には、インターンでの「挫折経験」が大きく関係しているそう。悔しさを糧にし、ソーシャルナンパでチャンスを掴んだのだと言います。「誰かに会うことで、人生は変わります。」そう教えてくれた彼女に、現在に至る大学生活についてインタビューしました。

 

【プロフィール:小松美貴さん】
1995年生まれ。2014年(大学1年次)に女子大生向けイベントを主催する学生団体を立ち上げ、翌年2月に株式会社LIFULL(当時:株式会社ネクスト)が主催する新規事業プレゼンで最優秀賞を獲得。インターン生として入社した。大学3年次を休学し、復学後は産業能率大学通信課程に転籍。現在は起業家である七尾エレナさん、フリーランスの最所あさみさんお2人のアシスタントをしながら個人でイベントの企画案件を受託するなど、フリーランスで活躍中。女性をターゲットとした時間や空間(=イベント)をプロデュースするイベントクリエイター。

最優秀賞受賞、そして事業化失敗。「何もできなかった過去の自分」がいたから、「今の自分」がある


(新規事業を立ち上げを目指して作っていた資料)


ーーまずは、小松さんから簡単に自己紹介をお願いします。


小松美貴(以下、小松):産業能率大学通信課程に在籍しながら、フリーランスでお仕事をしています。もともとはマーケティングを専攻していたのですが、休学期間中の活動がきっかけで通信課程に転籍し、現在は心理学を学んでいます。


ーー休学されたきっかけをお伺いできますか?


小松:恥ずかしながら、インターンや学生団体の活動に熱中しすぎて、学費が払えなくなったことが一番の理由です。笑


当時インターンなどでお仕事の楽しさも感じはじめていたことから、「無理して大学を続けて好きなことが全くできなくなるくらいなら、好きなことで稼いで大学に戻るか、そのまま辞めよう」という覚悟で休学しました。


ーー「休学期間中の活動」についてお伺いできますか?


小松:大きく二つあって、まず始めに休学してから始めたのが女子大生をターゲットとした、コミュニティの運営です。女子大生向けにイベントを主催したり、企業のオフィス訪問をプロデュースするのが主な活動です。

8月末で上記の活動から一旦離れ、9月からLIFULL(当時:株式会社ネクスト)のインターン生となりました。同社が主催する新規事業プレゼンで最優秀賞をいただき、事業化に向けて入社しました。休学をした以上お金を稼がなくてはいけませんし、事業化に向けて結果も出さなくてはいけない。プレッシャーと戦いながら、とにかくがむしゃらに働いていましたね。


ーー休学中とはいえ、大忙しですね。非常に大変な時期を過ごされていたと思います。


小松:自分ができることは、とにかく精一杯やっていたと思います。ただ、振り返ると知識や思考力、行動力が全くもって足りていなかった。私自身、やりたいことの軸がぶれてしまうことも多々あり、苦しい思いをすることも少なくありませんでした。

当然1円の売上すらも作れず、それなのにお給料をいただいていることが恥ずかしかったです。「まずは自分自身が成長しないといけない」ーー新規事業の立ち上げを打ち切らせていただき、社内の別プロジェクトに携わらせていただきながら、自分を見つめ直す時間をつくりました。


ーー事業は失敗したとはいえ、インターンで得た経験は今に繋がっていますか?


小松:成果を上げることができなかったので、結果だけを見れば失敗で終わっています。ただ、「仕事をすることの意味」を考えることができました。自分が構想するビジネスはどのようにして実現するのか、どうすれば価値をつくることができるのか…。社会に出たことで、それまでふんわりとしていた考えの輪郭が見え始めたんです。また、インターンからフリーランスへと働き方や環境を変えていく過程で、少しづつ自分の得意分野が掴めてきました。精神的にも大人になれたと思います。


ーー休学したことを後悔していませんか?


小松:いえ、むしろ休学を決めた自分に感謝しています。もし休学していなかったら、フリーランスとして活動していることはないでしょうし、自分が実現したいビジネスも諦めたいたはず。もしかすると、そのまま大学を退学していたかもしれません。現在は、もともと興味があったイベントプロデュースや空間プロデュースを実現するために、「人に伝えること」を深めようと、通信課程の心理マネジメントを専攻しています。学ぶことととビジネスを同時に出来ているのは、休学期間に大きな失敗を経験して、そこから内省の時間を取れたからこそです。

「女性の日常に寄り添う」空間づくりを目指して。ソーシャルナンパで掴んだ大きなチャンス



ーーインターンの経験を経て、現在はどのような活動をされているのでしょうか?


小松:現在は女性向けのプロモーション企画のご提案やイベント運営のお仕事をしています。トレンドの「ラブホ女子会」や、いわゆる居酒屋で行われる女子会とは違い、「自分を笑顔にするためのライフスタイル」を提案するのが私流です。最近では、セルフネイルの体験会やDIY系サービスのユーザーインタビューの座談会などに携わりました。他にも化粧品の展示会やホテルの空間プロデュースを行うなど、参加者の女性に「いつもと少し違う、非日常」を感じていただける時間や空間を企画しているんです。


ーー個人でプロデュースをされているのでしょうか?


小松:仕事によってまちまちです。エレナさんとエレナさんの会社で企画させていただいたり、最所さんと一緒に携わらせていただいているプロジェクトの中でチームの中で企画したりしています。「どんな企画にしようかな」と考えるのが好きなので、企画のコンセプトなどは私が提案させていただくこともあります。


ーー大企業からマンツーマンで働くとなると、環境が大きく変わったのではないでしょうか?


小松:LIFULLではたくさんの優秀な先輩方に囲まれ、刺激的な日々を送ることができました。しかし、将来自分が独立することを視野に入れると、より自分の求める働き方に近い方とお仕事がしたいとも思ったんです。LIFULLとの雇用契約が終わる頃は、就職活動も視野に入れていました。このまま就職活動をするのか、もしくは独立するのかーー。とても悩みましたが、「学生の間に、もう一度自分の力で頑張りたい」と思い立ち、学業と並行してフリーランスになることを選んだんです。


ーー世の中にはたくさんの企業が存在し、起業家もたくさんいらっしゃいますが、その中で七尾さんや最所さんと一緒に働く事にされたのはなぜですか?


小松:エレナさんは、女性起業家としてメディアに取り上げられているのを拝見して以来、ずっと私の憧れでした。それからSNSでフォローさせていただき、ご活躍を拝見していたのところ、「新規事業を立ち上げました」というツイートを見かけました。「独立するには起業家のそばで働くことが大切だ」と考えていましたし、エレナさんは私の憧れ。すぐに「何かお手伝いをさせてください」とメッセージを送りました。すると、一緒にお仕事をさせていただけることになったんです!

最所さんも、最初はSNSで見つけた記事を拝見し、フォローさせていただいたことが今一緒にお仕事させていただいてるきっかけです。

何度かお会いした際に「アシスタントを探している」とお話をいただき「私を使ってください!」と猛烈アタックしました。笑現在は、おふたりの働き方を間近で体感させていただきながら、アドバイスをいただいたり一緒にお打ち合わせさせていただき、たくさんの経験を積ませていただいています。思い切って行動して、よかったです。

チャンスの女神に、後ろ髪はない

ーー最後に、この記事を読んでいる学生にメッセージをお願いします。


小松::エレナさんは、女性起業家としてメディアに取り上げられているのを拝見して以来、ずっと私の憧れでした。それからSNSでフォローさせていただき、ご活躍を拝見していたのところ、「新規事業を立ち上げました」というツイートを見かけました。

「独立するには起業家のそばで働くことが大切だ」と考えていましたし、エレナさんは私の憧れ。すぐに「何かお手伝いをさせてください」とメッセージを送りました。すると、一緒にお仕事をさせていただけることになったんです!最所さんも、最初はSNSで見つけた記事を拝見し、フォローさせていただいたことが今一緒にお仕事させていただいてるきっかけです。何度かお会いした際に「アシスタントを探している」とお話をいただき「私を使ってください!」と猛烈アタックしました。笑

現在は、おふたりの働き方を間近で体感させていただきながら、アドバイスをいただいたり一緒にお打ち合わせさせていただき、たくさんの経験を積ませていただいています。思い切って行動して、よかったです。