メーカー志望者の中でも特に人気の高い富士通。
技術職を目指す理系の学生だけでなく、文系の学生にも志望する学生は多くいると思います。
今回は、そんな富士通について、倍率の高い選考を通過するために主な事業内容や企業が求める人材像について解説します。




富士通の主な事業内容は?


富士通といえば、パソコン・スマホといったコンピュータ機器を、主に取り扱っているIT産業を主に取り扱っているイメージが強いかもしれません。
近年IT産業は「ICT」と呼ばれる新しいジャンルになっていることをご存知でしたか?実は、富士通もICTの分野で活躍している企業です。
なので富士通は「ICT企業」が正しい企業のジャンルといえますね。そもそも、ITとは「コンピュータ機器の機能を向上させ、情報の電子化や自動化を発展させていくこと」を指します。
新しい「ICT」とは、ITの従来の概念に「コミュニケーション」の分野を合体させたことを指します。具体的には情報の共有を通して、人と人をつないでいくことや人とモノの伝達等の従来のITの技術に加えてコミュニケーションを円滑に進めていくことを目指す産業です。
そんな、ICT企業の富士通は主に次の事業で活躍しています。

1 テクノロジーソリューション

「主として法人のお客様向けに、高度な技術と高品質なシステムプラットフォームおよびサービスを機軸として、ITを活用したビジネスソリューション(ビジネス最適化)をグローバルに提供しています。」

参考 http://www.fujitsu.com/jp/
法人の顧客向けに様々な分野でIT技術を用いながら、ビジネス最適化を行う事業です。
取り扱う領域は幅広く、ものづくりや農業、医療やエネルギー等とジャンルレスなビジネス展開です。

・サービス
ITシステムのコンサルティング、設計、アプリケーション開発、実装などのICTシステムの一括管理や保守のインフラサービスの提供を行っています。

・システムプラットフォーム
ICTの基盤の基盤となるシステムプロダクトとネットワークプロダクトで構成されています。
システムプロダクトは、ITシステムを構築するサーバー、ストレージシステム、ミドルウェアを含んでいます。ネットワークプロダクトは、通信インフラを支えている携帯電話基地局や光伝送システムが含まれています。

2 ユビキタスソリューション
パソコン、携帯電話、モバイルウェアを主に取り扱っています。皆さんが富士通といえば思いつくのが、この事業ですよね。
ITに詳しい年代向けの端末以外にも、高齢者向けの使いやすいスマートフォンを開発しており、幅広い年代に対応したモノづくりを行っています。

3 デバイスソリューション
「デバイスソリューションは、LSIと電子部品で構成されています。当社グループの半導体事業会社である富士通セミコンダクターがデジタル家電や自動車、携帯電話、サーバーなどに搭載されるLSIを提供しています。また、上場連結子会社である、新光電気工業、富士通コンポーネント、FDKなどが半導体パッケージをはじめとする電子部品のほか、電池、リレー、コネクタなどの機構部品を提供しています。」

参考 http://www.fujitsu.com/jp/
様々な電子機器に使用する部品を開発している事業です。デジタル家電や自動車、携帯電話などの身近なものからサーバー等のIT産業に欠かせない部品作りを行っています。

富士通の売り上げの順位は、1位 テクノロジーソリューション、2位 ユビキタスソリューション、3位 デバイスソリューションとなっています。 


競合と比較した富士通の強み


―高い市場シェア
富士通のサービスビジネスは、国内No.1の業績を誇っています。世界でもNo.4の順位に位置しています。
なぜこんなにも高いシェアを誇れるのかというと、スーパーコンピュータの開発からサーバーやストレージのハード製品、スマートフォンやパソコンといったICT産業での需要を生みだす製品、それらを繋げるシステムやネットワーク開発まで請け負えるため高いシェアを誇っています。

―万全のサポート体制
世界に約100カ所の拠点を持ち海外にグローバル事業を展開する顧客向けにも、万全のサポート体制を取っています。
グローバル化が進む現代では、積極的な海外進出を行っている企業が多いです。そのような世の中の流れの中についていけるのは、富士通の大きな強みです。

―富士通という信頼感
富士通のサポートビジネスは、国内No.1の業績を誇っています。もちろん、富士通の技術力が素晴らしいのもあります。それに加え、これまでの業績を通した信頼感も大きな武器となっています。
顧客側に立って考えれば、仕事を依頼するなら信頼を置ける企業に仕事を頼みたいですよね。
富士通は、そうした信頼感を武器にして業績を伸ばしています。

―ビジネス展開の幅広さ
昨今のIT産業、ICT産業は流れが激しく流動しています。そのような状況に対応するには、柔軟に様々な分野の需要に対応していかなくてはなりません。
富士通は、法人から個人、インフラにいたるまで幅広いジャンル産業をIT技術で支えており様々な状況に対応できるノウハウを持っています。そのため流れが激しいIT産業、ICT産業に柔軟に対応できるのです。
これからも時代の流れとともに成長できる能力をもっているのは、富士通の大きな強みといえますね。

どのような学生を求めているのか


まず、富士通の企業理念を確認してみましょう。
【富士通の企業理念】
富士通グループは、常に変革に挑戦し続け,快適で安心できるネットワーク社会づくりに貢献し、豊かで夢のある未来を世界中の人に提供します

ここで気になるキーワードは、「常に変革に挑戦し続ける」です。富士通はIT技術でここまで成長してきた企業です。
IT、ICT産業は、流れが速い産業ですが、そのような中で成長していくためには、変化に柔軟に対応していくことや、挑戦していくことが重要ですよね。
よって今後ますます、流れが激しくなっていくIT、ICT産業で今後一緒に働いていく学生には「変化に柔軟に対応する力のある人材」「挑戦し続ける積極的な姿勢をもつ人材」を求めています。
自分なりのエピソードを盛り込みつつ、「富士通の求める人材像とマッチしている」ということをアピールしていきましょう。

つぎに富士通の行動規範を確認していきましょう。
【富士通の行動規範】


良き社会人
常に社会・環境に目を向け、良き社会人として行動します

お客様起点
お客様起点で考え、誠意をもって行動します

三現主義
現場・現物・現実を直視して行動します

チャレンジ
高い目標を掲げ、達成に向けて粘り強く行動します

スピード
目標に向かって、臨機応変かつ迅速に行動します

Teamwork
組織を超えて目的を共有し、一人ひとりが責任をもって行動します

ここで気になるキーワードは、「スピード」「チームワーク」です。
IT,ICT産業は、流れが速く柔軟に対応していかなくてはならないのは、上記でも説明しましたよね。
「スピード」を行動規範に挙げるくらいですから、今までも「スピード」を大事にしながら流れが速い業界で成長し続けてきたことが分かりますよね。
そのため、今後一緒に働く人材にもスピードを重視する人材を求めていることが窺えます。
また、一人一人が自分の仕事のみで完結していては、仕事はうまく回っていきません。スムーズに仕事を回していくためには、どの業種でも「チームワーク」が必要ですよね。
「チームワーク」を行動規範に挙げる富士通も、それを大事にしてきたことが分かりますし、これからの人材にもチームワークを求めていることを窺えます。
サークル活動やアルバイト経験を通してのエピソードからチームワークを養ってきたことをエントリーシートや面接でアピールしていきましょう。

まとめ

以上、富士通の事業内容やどんな学生を求めているかについて解説しました。
ぜひインターンの選考や就職活動の参考にしてください。