日本の自動車部品製造メーカーの中でもトップを誇るデンソー。
自動車といえばトヨタ自動車というイメージが強いですが、デンソーはそのトヨタ自動車から分離独立した企業であり、トヨタが主要顧客となっています。
メーカー志望の学生からも人気の高いデンソーですが、今回は選考を突破するために最低限知っておきたい事業内容や企業がどのような学生をもとめているかという人材像を解説します。
デンソーの主な事業内容は?
自動車部品サプライヤーとして有名なデンソー。自動車部品事業のイメージが強いかもしれませんが、自動車部品事業以外にも自動車関連事業に携わっていることを、ご存知でしたか?
多岐に渡るデンソーの事業内容を説明していきます。
1産業機器分野
日本の産業を支えている産業機器分野。主に工場やオフィス、お店等に関係する製品や技術の開発を行っています。
例えば、産業用ロボット、プログラマブルコンピュータなどのFA機器、バーコード、QRコードなど、私たちの身近な存在の製品や技術を開発しており、人々の日常を支えていることが分かります。
2 生活関連機器分野
主に住宅関連の機器の開発を行っています。自然冷媒CO2家庭用ヒートポンプ給湯機、住宅用全館空調、ホーム・エネルギー・マネージメント・システム(HEMS)等の住宅に欠かせない機器の開発を行っており、意外にも身近な分野でも活躍していますね。
3 自動車関連分野
デンソーと言えばこの分野を思いつく人が多いのではないでしょうか。自動車部品開発だけではなく、自動車関連システムの開発を行っています。近年では、交通事故を減らすためのシステム開発に取り組んでいます。
具体的には、パワトレイン事業や電子事業、熱事業、情報安全事業、小型モータ等が挙げられます。
また、自動運転システムを開発するために人工知能(AI)の開発に積極的に取り組んでおり、今後の技術革新を期待されています。
また、デンソーは職種によっても業務内容が変わってきます。自分が、どのポジションを混ざすかを明確にして、エントリーシートや面接対策を行っていきましょう。
事務系総合職
営業/企画/調達/生産管理/経理/人事/法務などの業務内容
技術系総合職
研究/開発/設計/品質保証/生産技術などの業務内容
実務職
一般事務/設計アシスタントなどの業務内容
競合と比較したソニーの強み
「デンソーは「研究開発」「生産」「人(社員)」の強みを活かし、地球と生命(いのち)を守り次世代に明るい未来を届けます」
参考 https://www.denso.com/jp/ja/about-us/our-strengths/
―研究開発
「世界初」へのこだわり
ディーゼルエンジンの性能を飛躍的に向上させた「コモンレールシステム」や、夜間に歩行者を検知する「ナイトビュー」など、世界初の製品開発を行っています。
世界初の製品開発を積極的に行うことで業界をけん引していき、競合企業の一歩先をすすめることは、デンソーの大きな強みですね。
未来を見据えた「基礎研究」
デンソーは、短期(5年)、中期(10年)、長期(20年)のスパンを見据えた研究を行っています。将来を見据えつつ行う基礎研究は、需要をいち早く見つけられることにつながります。
需要をいち早く見つけ、開発に取り組めることは幅広い研究を昔から行っていたデンソーならではの強みです。
グローバルな「研究開発体制」
デンソーでは、世界各国のテクニカルセンターを拠点に様々な機関と連携して研究を行っています。そうすることによって、各地のニーズに合った開発が行うことができるのです。
グローバル化が進む現代において、様々な国のニーズに応えていける柔軟な姿勢は、これからますます求められるものでありデンソーの強みの一つとなっています。
―生産
充実した評価施設による「品質保証」
カーメーカーに匹敵する評価設備で様々なテストを行っているデンソー。自動車部品は安全第一であり、品質保証が信用のカギを握ります。
そのような業界のなかでトップの品質保証を誇ることは、昔からの事業のノウハウを生かしたデンソーならではの強みです。
―人
「多様性」の強み
グローバル化が進む現代において、様々な国の考え・意見を取り入れていくことは非常に重要です。
デンソーでは、様々な国籍の従業員が在籍しています。その多様性を活かして様々な国の考え・意見を取り入れていくことが多いようです。
この多様性は今後発展していくグローバル化に対応していくことにつながります。様々な技術を通して海外進出をしているデンソーならではの強みです。
―柔軟な対応力
近年、技術開発が盛んなIoT。製造業とIoTの間で状況の変化が目まぐるしいです。IoTの活用によって従来の製造業の業務が変化してきています。
そのような状況の中、デンソーでも生産性向上のためにIoTの技術開発が進んでいます。
業界の変化に柔軟に対応できることは、様々な分野の業務を取り扱ってきたデンソーならではの強みです。
どのような学生を求めているのか
「自ら学び、自ら考え、新たな価値の実現に向けて挑戦し続けていく人材」
仕事の中で実現したい夢・志を持ち、
高い目標へ挑戦し続けていく
強い好奇心を持って広く物事を学び、
前提や常識にとらわれず柔軟に発想する
周囲と一歩踏み込んだコミュニケーションを行い、
互いの個性を高め合う
グローバル化やIT化の進展により、急速に変化し続ける社会。
その中でデンソーが世の中へ新たな価値を持続的に提供していくためには、
自ら社会の変化を敏感に察知し、将来求められるニーズを考え、
その実現に向け様々な壁を越えていける人材が不可欠だと考えています。
参考 http://www.denso-recruit.jp/employment/icon.html(デンソーの求める人材像)
ここで気になるキーワードは、「高い目標へ挑戦」「柔軟に発想する」「コミュニケーション」
「互いの個性を高め合う」です。
―高い目標へ挑戦
高い目標設定なしに、良い業績をあげることはできません。デンソーが、ここまでの大きな企業に成長できたのも、高い目標設定を掲げてきたからでしょう。
その自負が、デンソーの求める人材像からも伝わってきますよね。今まで、そうした姿勢で来たからこそ、これから一緒に働いていく人材にも、それを求めています。
―柔軟に発想する
デンソーは、自動車関連部門だけではなく、自動車関連部門で培ってきたノウハウを通して様々な業務を取り扱ってきました。それは、柔軟な発想を持っていたためです。
これから、グローバル化が進む現代では、さらに様々な分野の業務を取り扱っていくでしょう。特にデンソーはグローバル化や多様性を大事にしている企業です。この傾向は、ますます強くなっていくことが予想されますよね。
そのような傾向のなかで一緒に働いていく人材には、柔軟な発想を持ちつつ業務の幅を広げていってくれることが求められています。
―コミュニケーション
デンソーの求める人材像からも分かる通り、デンソーはコミュニケーションを大事にする社風です。
またグローバル化を進めているデンソーでは、様々な国籍・文化を持つ人と働いていく分、コミュニケーション能力が大事になってきます。
これからますますグローバル化が進む現代で一緒に働いていく人材には、特にコミュニケーション能力を求めているでしょう。
―互いの個性を高め合う
デンソーはチームワークを大切にする社風です。そのため、積極的にコミュニケーションをとるために運動会を行うなど行事を行っています。
このようにコミュニケーションを積極的に行っていくのは、求める人材像にもあるように
「互いの個性を高め合う」ことを狙っています。
そのような社風のなかで今後、一緒に働いていく人材にはお互いを尊重していく姿勢を求めています。
上記に挙げた求める人材像をもとに、自分のエピソードを盛り込みつつエントリーシートや面接対策をしてみてくださいね。
まとめ
以上、デンソーの事業内容や企業が求める人材像について解説しました。
ぜひインターンの選考や就職活動の参考にしてください。