就活生に人気が高く、かつ採用人数も、他業界に比べて多めであるため、受ける人が多い、損害保険業界。その中でも「三メガ損保」の一つ、損保ジャパン日本興亜についてまとめてみました。
損保ジャパンの主な事業内容は?
3メガ損保のうちのひとつを担う損保ジャパンは、正式には損害保険ジャパン日本興亜株式会社と称し、本社は西新宿に所在しています。2014年9月1日に損保ジャパンと日本興亜との合併により誕生したため、損害保険会社のなかでは新しい部類にあたる企業です。この合併によって、全保険会社のなかで売上高(正味収入保険料)がおよそ2兆2億円相当と首位に至りました。
これに先立って2010年4月に損保ジャパン日本興亜ホールディングスがグループ会社として存立しています。このグループ会社に含まれているものは、セゾン自動車火災保険やそんぽ24損害保険、それに損保ジャパン日本興亜ひまわり生命保険などです。
いうまでもなく損保ジャパンは損害保険を取り扱っています。損保ジャパンの取り扱い領域は、損害保険の引渡しや、損害調査及び保険金に係る支払業務、新規商品を企画し開発することや資産運用などといったもののほか、国際関連にも及んでいます。
部門としては、営業と保険金サービス、本社管理がメインとなっています。営業部門については3領域に渡っており、一般営業部門や企業営業部門、そして自動車営業部門の3つのものが存在しています。このうち最も領域の広いものが一般営業部門であり、中小企業をも担当しています。自動車営業部門が自動車販売会社を介した保険商品の営業、企業営業部門は大企業に対してコンサルティングを実施することがメインとなっています。
本社管理部門については、さらに5つの領域に分類され、資産運用や商品開発、営業推進、IT、国際関連などが存在します。どの保険会社であろうとも概ねこのような構成ではあるのですが、あくまでも先述したものは損保ジャパンでの名称であるために、そのほかの保険会社では若干差異が生じる余地があることに注意が必要です。
損保ジャパンの平均年収については、同社が公開している金融商品取引法24条で規定された有価証券報告書によれば、平均年収については2015年ないし2016年において3.3%の減少が見られます。そのほか、社員の勤続年数や平均年齢はわずかながら増加を見せています。損保ジャパンは合併に際して、人員削減を実施していた経緯があったために、従業員の数そのものは700人以上もの人員が減少しています。
競合と比較した損保ジャパンの強み
損保ジャパンは、国内において収入保険料が最も高額なことが強みといえます。自動車保険ばかりが取扱い商品ではないのですが、メインとしては自動車保険が利益の内訳を最も多く占めているのです。
損保ジャパンは競合他社と比較して、介護事業の点について独自路線を歩んでいるといえます。介護事業の大手をM&Aしたことによって損保ジャパンは介護の領域で2位にランクインされました。損害保険を取り扱う企業としては、介護・ヘルスケアの領域にまで及んでいるものは、損保ジャパンのみとなっています。これを活用するためには、いかにしてそれぞれの相乗効果を発揮させていくかですが、具体的な損保ジャパンの方策として補償金の一部を介護費用に補填可能な旨の保険商品が考案されるとのことです。
独自路線を歩む損保ジャパンの将来性に着目すべきですね。
どのような学生を求めているのか
損保ジャパンはダイバーシティの推進に尽力していますが、具体的に述べれば、多種多様な人材を獲得しつつも、それを受け入れるための環境についても多種多様な場作りを提供していることです。ダイバーシティ戦略の一例としては、女性活躍推進も該当しており、育児休暇や産休、キャリア・トランスファー制度といわれる妻帯者などに優位なものについても入念な取り組みがなされています。他方、障害者や外国人、LGBTの社員などについても場作りとしての具体策を採っているようです。
損保ジャパンでは、どのようなことに対しても諦めないで挑戦する人、個性及び主体性を有するとともに第三者からの意見を聞き分けられる協調性なども求められてきます。そして、損害保険会社としての性質上、顧客の観点から思考していき真意を把握することが得意であることや、いかにして巧みに伝達するかを相手によって使い分けることが可能であることも求められてくるのです。
協調性や顧客の観点から、巧みに伝達するという事項を総合すれば、多様な価値観が介在する場で自己と異なる人物に対し、いかにして相互協力の上で事業に携わり企業に貢献できるかが要求されているといえます。さらに、保険商品が視認し難い性質にあることから、対話を介して適宜伝達する能力はある意味必須ともいえ、どのような需要があるのかを探り出すことも要求されるでしょう。
思考も重要ではあるものの、考えることばかりに注視しすぎないことも求められてくるといえるでしょう。なぜなら、ある物事だけに汲々と取り組んでいては、全体像を把握し損ねる余地が生じるばかりか、迅速性にも欠けることが多々あり得るからです。黙々と考えるばかりであっては、徒に時間を経たせるばかりでしょうね。
そのほか、同様の手法で業務に携わらないことも重要なようです。やはり保険という商品の性質上、類似したものは存在しても、完全に同一である案件というものはないはずです。そのため、失敗に陥った際には、手法そのものを改めるか、たとえ成功した際であってもさらに良い手法を考慮していき、次回以降へ活用していくことも時として必要なのです。
損保ジャパンには数多くの業務が存在しています。単に1人で行うことが重要な業務もあれば、チーム一丸となって取り組むプロジェクトのようなものまで幅広くあるのです。ソフトを扱うものやハード面で運用していく業務も存在します。
つまり、損保ジャパンは大企業ではあるものの、この枠に縛られない迅速性や多様性を重要視している社風なのです。大企業というものは、迅速性に欠けるところがあるものですが、損保ジャパンではこれとは打ってかわり迅速性も重視されているといえます。
また、大企業であれば、保守的かつ一貫性が重要視されるものではあるものの、損保ジャパンでは柔軟さや多様性も求められてきます。そして、損保ジャパンでは、採用時点で様々な人材を歓迎しているといえるために、公平性も要求されているといえるでしょう。
これらの事項が要求されている損保ジャパンですが、目標とする人物像を獲得するために研修制度を充実させるなど、入社後であっても携わることとなることからすれば、向上心のある就活生にとって相当適している社風といえるでしょうね。損保ジャパンでは、単に業務遂行に徹するのみならず、付加価値を造成していく余地やいかなる点について改善し得るかを検討できる人材についても欲しているといえるのではないでしょうか。
損保ジャパンの採用枠は未公開です。エントリーシートでは、いわゆるガクチカを3種類列挙していき、そのうちの一つにつきどのような理由か、どのような経緯があったかを踏まえて詳細を記載することが求められてきます。最後に損保ジャパンでどのようなことをなし得たいかを記載するようです。
つまり、損保ジャパンのエントリーシートは通常の企業のものと、ほとんど変わりないということですね。学生時代に励んだことについて記載していかなければならないことからすれば、面接時でもこれを主眼に実施されることを踏まえておきましょう。損保ジャパンで求められてくる資質との兼ね合いで整合性があれば、なお良いです。
また、どのようなことをなし得たいのか、実現したいのかを問われているのに対して、誤って志望動機を記載しないようにすることです。
まとめ
いかがでしたでしょうか。
今回は、就活生に大人気な損害保険業界の中でも、「損保ジャパン」に関してまとめてみました。是非、参考にしてみてくださいね。