三越伊勢丹は、関東を中心に百貨店を運営する大手企業です。


文字通り、「三越」と「伊勢丹」を日本に展開しています。


元々は、三越と伊勢丹は別会社でしたが、20114月に経営統合をしたのです。

今回は、三越伊勢丹の企業情報や採用情報についてお伝えします。


小売業に興味を持ち、三越伊勢丹を志望している学生は、本記事内容を参考にして下さい。


また、三越伊勢丹は、三越伊勢丹ホールディングスの傘下にあります。

併せて、三越伊勢丹ホールディングスの企業情報も研究しておくと良いでしょう。



1.三越伊勢丹の事業内容


東京都内をよく行き来する人なら、三越伊勢丹の企業名をよくご存知でしょう。

三越伊勢丹は、伊勢丹6店舗三越3店舗を展開しています。

百貨店事業一筋で経営している三越伊勢丹ですが、百貨店事業とは、具体的にどのようなことを行っているのでしょうか。


1.1 百貨店事業で付加価値の高い商品・サービスを提供する


三越と伊勢丹という大型百貨店を運営するにあたって、三越伊勢丹は提供する商品・サービスにこだわり続けています。


小型店が続々と建てられ、近年では百貨店の経営が厳しく、利用者も減少傾向にあります。


付加価値の高い商品・サービスを生み出さなければ、倒産の危機に見舞われるわけです。


そこで、三越伊勢丹のネームバリューや生産過程で考え出される様々な付加価値を含め、商品・サービスの価格設定を行うのです。


つまり、百貨店事業の生き残りとなる為に、付加価値を高めていると言えますね。


1.2 通販カタログ事業


百貨店事業だけでなく、三越伊勢丹は通信販売にも乗り出しています。


通販カタログを作成し、衣・食・住の3つの分野で消費者の購買意欲を高める事業展開に挑戦しているのです。


三越伊勢丹通信販売専門の物流センターも設置し、事業展開の体制も盤石と言えるでしょう。

主要取引銀行には、三菱東京UFJ銀行を選択しています。


東京都心部において利用者数の多い銀行と提携することにより、通販カタログ販売の売り上げを伸ばす手筈です。


通販カタログ販売においても、付加価値を高めることを意識した商品・サービスが目立ちます。


三越伊勢丹グループのビジョンである「上質で新しいライフスタイルの創造」が見事に具現化しているのではないでしょうか。


1.3 WEB事業


三越伊勢丹は、WEB事業も展開しています。


通販カタログと連動した通信販売を行い、ネットショッピングでも収益を得ているのです。


三越伊勢丹のネットショッピングを利用している人には、メルマガも配信されます。


メルマガでは、都度お得な商品情報やセール情報が知らされているようです。

WEB事業でも、利用者にとって便利な衣・食・住にまつわる商品・サービスが購入出来るように工夫されています。




2.競合と比較した三越伊勢丹の強み


三越伊勢丹と並び、百貨店事業を展開するのは、丸井グループ高島屋です。


丸井グループは、若い男女向けのファッションブランドを多く持ち、支持されています。


高島屋も、老舗百貨店として中年以降の層から根強い人気を保っています。


各社ならではの強みがある中で、三越伊勢丹が競合他社よりも優れている点はどの部分にあるのでしょうか。


2.1 幅広い顧客層


三越伊勢丹は、日本の若者から富裕層まで、実に幅広い顧客層を誇ります。

企業名のブランディングも十二分に進んでいる為、海外でも通用する点が最大の強みです。


商品・サービスの売れ行きを決めるのは、企業認知度、つまりはネームバリューです。

企業名が多くの顧客に知られているからこそ、三越伊勢丹は付加価値の高い商品・サービスを提供出来るのです。


国内総生産(GDP)に大きく貢献しているところを見ても、三越伊勢丹のファンが非常に多いことがうかがえるでしょう。

三越伊勢丹は、百貨店利用者だけでなく通販を利用する顧客数も多いのが強みであり、特徴でもあります。


2.2 独自の商品開発力


三越伊勢丹ならではの商品開発力も、経営体制の盤石化に大きく貢献しています。

というのも、三越伊勢丹には「クリエイティブ営業部」という部署があるのです。

本来、百貨店の商品・サービスのプロモーションを行うのが営業の役割ですが、この部署に限っては違います。

クリエイティブ営業部では、B to Bを仕事内容としているのです。


要するに、他社の商品・サービスのプロモーションを行い、販促の対価として一定額の報酬を得ているというわけです。

他の小売業者の販促活動を積極的に展開する営業部署が存在するということは、それだけ三越伊勢丹の商品開発力が優れているということです。


2.3 小型百貨店の経営も行う


三越伊勢丹ホールディングスでは、三越や伊勢丹などの大型百貨店だけを運営するわけではありません。


小型百貨店の運営も同時に行うことにより、近年の「エキナカ」「エキチカ」を謳う小型店競争に遅れをとらないようにしています。

三越伊勢丹ホールディングスが、小型店の設置に踏み切ったのは、2011年のことです。


業績悪化に苦しむ百貨店事業の立て直しを図る傍ら、赤字経営の防止策として小型店を設立し始めたのです。

現在、伊勢丹ミラーや三越エレガンスなど、様々なコンセプトをもつ小型店を展開しています。




3.どのような学生を求めているのか


百貨店事業の展開が難航する今、三越伊勢丹の採用条件も厳しくなっています。

余計な人件費がかかっては、経営体制が悪化するだけだからです。

では、三越伊勢丹で活躍することの出来る人材とは、どのような資質をもつ人なのでしょうか。


3.1 魅力的な商品・サービスを創造する企画力をもつ人


三越伊勢丹が、百貨店として業績を伸ばすには、今以上に魅力的な商品・サービスを創っていかなければなりません。


その過程で必須となるのは、企画力です。

従来の百貨店で販売されている商品を応用するも良し、真新しい商品・サービスを生み出すも良しです。


ただし、世の中のニーズに合っていないモノや、トレンドを抑えていない商品企画はNGでしょう。

市場調査を行った上で、出来るだけ流行りのモノや、時代の潮流に流されないモノを企画するのが大切です。


3.2 ビジョンが明確な人


三越伊勢丹に入社したいのであれば、自分の中のビジョンを定めておく必要があります。

過去のエントリーシート情報を参照すればわかる通り、三越伊勢丹では目標・目的を問う設問が多いのです。


例えば、「三越伊勢丹に入社してやりたいことは何?」という手の設問内容です。

取り繕ったテンプレート、ありふれている志望動機は必要ありません。


自分のオリジナルの言葉で、入社後に挑戦したいことや、成し遂げたい目標を大いに語りましょう。

三越伊勢丹のエントリーシートは、自分を魅せられる「プロモーション力」が試される場でもあります。


業界研究と企業研究を行い、自分の就きたい職種や部署まで細かく決めておくと良いです。

また、何か1つでもオリジナル商品の企画書を用意しておくのもおすすめです。


4.まとめ


いかがでしたでしょうか。

今回は、三越伊勢丹の企業研究を行いました。


三越伊勢丹を傘下とする三越伊勢丹ホールディングスは、百貨店事業だけでなく小型店の展開も始めています。


その中で、百貨店事業を軌道に乗せる為、三越伊勢丹は奮闘しているのです。

百貨店事業の業績が回復するには、付加価値の高い商品・サービスの提供が肝だと、三越伊勢丹は考えます。


そんな三越伊勢丹のビジョンを理解し、百貨店の魅力を引き出す提案力のある学生が採用されるのではないでしょうか。


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