就職活動ではエントリーシートに始まり、グループディスカッションや面接など、数々の試練が待ち構えています。
「就職活動が始まってから動き出しては遅い」とよく言われますが、早めの準備がカギになります。みなさん、 自己PR はすらすらと話せるようになっていますか?
自己PRは、面接でも必ずと言っていいほど聞かれる重要項目のひとつです。エントリーシートにも書くことになるので、何が自分のアピールポイントとなるのか、事前に知っておく必要があります。
自分がどういった経験をして、どういったスキルや能力があって、それをどう生かすことができるのか、その理由などなど。詰めれば詰めるほど考えるべきことはたくさん出てきます。
①採用担当者は自己PRで何を見ている?
②ダメな自己PRの例と書く際のポイント
③ESでの自己PRの書き方
④結論やキャッチフレーズを先に伝える!
⑤例文面接での自己PRの伝え方まとめ
採用担当者は自己PRで何を見ている?
なぜ自己PRを聞くのかといえば、「あなたという人間を知るため」、そのひと言に尽きるかと思います。 自己PRは、ただ「自分がすごい」ことをアピールするものではありません。
「なぜその企業・職種を選んだのか」「経験や強みを企業でどう活かせるか」ということに説得力を持たせるためのものです。
では、採用担当者は具体的に自己PRを通じて何を評価するのでしょうか。採用担当者が自己PRの中で見ているものを以下に挙げます。
以上のように、「学生自身がどんな価値観を持って行動しているか」「どんな能力に長けているのか」を見ることで、自社で活躍できるか・社風に合う人材かどうかを検討しているのです。
さらに、先ほども述べた通り自分の経験や強みを文章でわかりやすく整理できるか・面接官を説得するように伝えることができるかといったコミュニケーション能力も見られているのです。
ダメな自己PRの例と書く際のポイント
次のような自己PRを見て、皆さんはどう思うでしょうか。
内容には必ず根拠がセットになるようにしてください。根拠が何もなかったり、薄かったりすると最も重要な説得力に欠けてしまい、突っ込まれてしまいます。
ESでの自己PRの書き方
ここまでは、実際に書く内容についてお話ししてきました。ここからは、書き方、伝え方についてお話ししていきます。
私の強みは傾聴力です。
私は大学2年生のころから塾講師のアルバイトをしていました。
私が担当した生徒の中に、学習態度が悪く、また学習に軽度のハンディキャップを持っている子がいました。私はその生徒と様々な会話をして、「解き方が分かっているのに問題集の文章が理解できず、それがかなりのストレスになっている」という点に気付きました。
そこで、私は彼に合わせたオリジナルの問題集を作成し、少しずつ学習になじませることにしました。
結果、500点満点で100点前後だった彼の成績が、300点ほどまで伸び、彼は志望校に合格することができました。傾聴力という私の強みがあったからこそ、彼の成績を伸ばすことができたと考えています。」
学生団体での経験をもとにした自己PRの例文
私の強みはマネジメント力です。
私は○○という学生団体に所属しています。
はじめのうちは10人にも満たない少人数での活動でしたが、団体が認知され始めると参加者も増え、40人ほどになった時期に団体そのものの動きが鈍くなってしまいました。
そんな中で私は、所属している43人の学生ひとりひとりと対話し、それぞれがやりたいと思う仕事と適性を考え、さらに団体の中で3つのグループを作ることで業務を効率化しました。
結果として団体の動きはより活発になり、イベントの運営をはじめとして以前よりも多くの業務をこなせるようになりました。私はこのマネジメント力という強みを御社のインターンシップでも活かしたいと考えております。
私の強みは分析力です。
私が分析力を発揮したのが、長期インターンでの営業経験です。
インターン先では新規顧客の獲得数が伸び悩んでおり、それに対し決定的なアクションが起こされていない状況でした。
そこで私はどんな顧客が自社サービスを頻繁に利用していたり、機能を多用しているかをデータを出して調べてどんな企業にアプローチをかけるべきかを検討しました。
その結果新規顧客の獲得数は伸び、前年の2倍になりました。
このような地道にデータを検証し改善する分析力を御社で活かしたいと思っています。
このように……
面接での自己PRの伝え方
面接では、書類と違って口頭で自分の強みを伝えることになります。
一番のポイントは、「自分の強みを自分自身で理解できているか」です。
まとめ
いかがでしたか?
今回は、自己PRの内容や伝え方についてお話ししてきました。