スマートフォンを使ったアプリの利用者が増えて、そしてギャンブルに対する世のイメージがあまり良くない現在、パチンコ・スロット業界は正直苦戦を強いられていると言えます。
しかしながら、決して見込みがない業界ではありません。人々の娯楽として、根付いているのは間違いありません。
新卒者の希望業界動向を見ていると、パチンコ・スロット業界を第一希望とする人は、決して多いとはいえません。でも、パチンコ・スロット業界に興味がある人は、意外といるものです。そこで今回は「パチンコ・スロット業界」について、詳しくご紹介します。
1. 大人の娯楽。パチンコ・スロット業界とは
パチンコ・スロット業界は、以前のように大盛り上がりとは言えませんが、今もなお大人が楽しむ娯楽として、一定の地位を築いています。
地域が限定されるカジノとは違って、パチンコ・スロットホールは全国展開しているので、気軽に利用できるところが魅力ですよね。
競馬・競輪・麻雀など、日本にはいくつかの娯楽がありますが、その中でもパチンコ・スロット市場の売上は群を抜いて高くなっているのも納得がいきます。
利用者からも一定の人気があるパチンコ・スロット業界ですが、転職者からも人気のある業界です。
プログラマーやデザイナーなど、他の業界で経験や実績を担ってきた人たちが、キャリアアップのためにパチンコ・スロット業界に転職するケースも増えています。
自分が関わった遊技機で、多くの人達が楽しんでいる姿を見られるのは、とてもやりがいがありますよね。
2. パチンコ・スロット業界はやや低迷。でも、カジノ法案が影響を!?
昔は「パチンコ=大人が楽しむ娯楽」というイメージが非常に強いものでしたが、最近では色んな娯楽の方法が増えてきて、パチンコ人気がダウンしているのは事実です。
スマートフォンの無料アプリやインターネットゲームなど、場所を選ばず手軽に暇潰しが出来るツールが急激に増えてきたことが、大きな影響を与えているようですね。
実際に、全国に数多くあったパチンコホールの数は年々減少傾向にあり、売り上げも減少しています。
ただし、ホール数は減少していても、ホール内にあるパチンコの台数は増加傾向です。
このように、パチンコホール自体のスタイルも、徐々に変わってきているのですね。
あまり明るい兆しが見えなかったパチンコ・スロット業界でしたが、最近では状況が変わるであろう出来事が起ころうとしています。
それは、カジノ法案です。日本の経済活性化、新たな観光客の確保を目的として、カジノ法案が可決された場合、パチンコ・スロット業界にも何かしらの影響が起きることは確かです。
パチンコ・スロットは気軽に楽しめる娯楽なのに対して、カジノは富裕層の遊びなので、ターゲット層は明らかに違います。けれども、パチンコ・スロット業界は続々とリゾート経営に乗り出しているため、今後の法案の動向によって、カジノ経営にも進出する可能性は十分にあるのです。
東北を中心に幅広く展開しているパチンコ会社が、海外にカジノをオープンさせていますので、今後はパチンコ業界のカジノ進出が珍しくない状況になるでしょう。
3. 大手パチンコ・スロット企業。トップ企業の特徴まとめ
パチンコ・スロット業界では、マルハンとダイナムの2強体制が、随分と長く続いています。2強と言いましたが、正直なところマルハンがトップ企業として独走しているという状態です。
続々と新店をオープンさせている印象が、テレビCMからも伺えるでしょう。そして、その後に続くのはガイアや延田エンタープライズなどです。
ガイアは、以前よりも積極的に新店をオープンさせている印象を受けるので、今後の動向に期待しましょう。
老舗の強み。大手のブランディング力。マルハンの特徴
業界内、最大の企業である「マルハン」。パチンコホールを中心にどんどん拡大していますが、映画館やボウリング場など、総合的なアミューズメント事業を展開しています。
パチンコ業界では圧倒的な存在感を放っているので、ブランド力も高く、多くの人達に支持をされています。
ホール展開に優れている。ダイナムの特徴
パチンコホールの展開と言えば、ダイナムが強い印象を受けます。全国各地にたくさんのパチンコホールがあり、パチンコホール数だけで見ればマルハンを上回りトップです。ただし、マルハンの独走体制にはなかなか追いついていない状況となっています。
4. パチンコ・スロット業界はどんな仕事があるの?
パチンコ・スロットに対して、あまり良くないイメージを持たれている方も少なくありません。
騒がしいパチンコホール内での接客や、清掃、パチンコ台の管理など、利用者から見えるのはそのような仕事内容だと思います。けれども、利用者から見えているパチンコ・スロット業界の仕事内容はごく一部です。他の業界と同じように、いくつかの職種に分かれていますので、確認していきましょう。
パチンコ・スロット業界の総合職とは
企業が「総合職」で募集をかけていた場合には、あらゆる部門に配属される可能性があると考えておくべきです。総務・人事・経理・企画などのいずれかの部に配属となりますが、社内業務を充実させて働きやすい環境を作りあげていく必要があります。
業種が違えども、総務・人事・経理などの業務内容は似通っています。
正直「パチンコ会社の総合職になりたい」とピンポイントに希望する人はあまりいません。
けれども社内業務をしっかりとこなして、社員が働きやすい環境を整える総合職は、パチンコ・スロット業界の会社にとっても大切な存在です。
パチンコ・スロットの営業職とは
営業と言えば、お客様に自社の商品やサービスを売り込むことが、役割です。パチンコ・スロット業界の場合は、パチンコホールを営む企業に対してパチンコ台やスロット台を売り込んでいくという業務になります。既存のお客様にアピールする時もあれば、新規のお客様に自社を信用してもらうところから始まり、実際に商品を購入してもらうところまでをおこないます。
最初から温かく迎えてくれる企業は少ないわけですから、何度断られてもめげないアグレッシブさとコミュニケーション能力が必要不可欠です。
また、商品の良さをアピールするために、自分のパチンコ・スロットに興味を持ち、具体的にアピールすることが大切です。
現場から学ぶ。ホールスタッフ
パチンコ・スロット業界で必要不可欠なのが、ホールスタッフの存在です。
ホールスタッフはアルバイトやパートタイマーの人が多いので、正社員の人は店長などの肩書が付いていることが多いです。しかしながら、総合職や営業職として入社した新人が現場研修として、ホールで学ぶことも多いですね。やはり、現場から学ぶべきことはたくさんあるのでしょう。
以上、パチンコ・スロット業界への就職を考える際には、上記のような仕事があると認識しておきましょう。何事も現場からという様に、パチンコのルールを何も知らない、一度もしたことが無いというのは、就職試験の際にあまり良い印象を抱かれない可能性が高いです。
達人になる必要はありませんが、基礎知識は頭の中に入れておくことをおすすめします。
5. まとめ
いかがでしたか?今回は「パチンコ・スロット業界」についてお話しました。暇つぶしが出来るツールがたくさん出てきたことで、パチンコの盛り上がりは昔ほどではないのかもしれません。
けれども、求人募集の数は十分にありますので、ご心配なく。特にサブプログラムのプログラマーは引く手あまたとなっているので、高待遇での転職が狙えます。
パチンコ・スロット業界の仕事は、事務職・営業職・ホールスタッフ・遊技機のデザイナー・遊技機のプログラマーなど、さまざまです。
新卒就職者よりも、中途採用の人が多い業界なので、新しい業種にチャレンジしたい人にはおすすめです。