【就活生必見】面接官・採用担当者が志望動機を通して知りたいこととは
志望動機はエントリーシートでも面接でも必ず聞かれます。でも志望動機はどう書たらいいかわからない、という就活生もたくさんいると思います。面接官・採用担当者が志望動機を通して何を知りたがっているのかがわかれば書くべき内容が見えてきますので、下記にそれを記します。
■企業への熱意
面接官・採用担当者は企業への志望度を知りたいと思っています。志望動機を通して、就活生がその職種や企業に対してどれくらいの強い気持ちを持っているのかを測ろうとします。その志望度が高ければ高いほど、入社後に熱心に仕事に取り組み、活躍してくれる可能性が高いからです。
ですから、志望動機に自分はどのような理由でその職種と企業を志望しているのかを具体的に書くようにしましょう。なぜ他の職種、企業ではダメなのかも伝わるようにするならばベストです。
■企業の方針とマッチするか
就活生の考え方や関心、目標が企業の方針とマッチしているかどうかも探られます。それがずれていると入社してからそのギャップに気づいて仕事への意欲を失ってしまうかもしれません。最悪の場合、早期に退職してしまうかもしれません。ですから、志望動機を分析してマッチするかそれともギャップがあるのかを判断するのです。
志望動機を通して、自分がその企業に入って何をしたいのかを伝えるようにしましょう。その際、自分のしたいことが自分の適性に合っており、企業の方針ともマッチしていることを、具体的な理由と共に説明するようにしましょう。
■文章のわかりやすさ
志望動機の書き方には就活生の文章能力や論理性、コミュニケーション能力が反映されます。ですから、志望動機を通してそうした能力について評価されることがあります。
ですから、志望動機はわかりやすく書くように心がけましょう。論理的な流れがあるとわかりやすい文章になります。
【就活生必見】志望動機を書く前に準備すべきこと
採用担当者はプロですから、表面的な文章やどこか別の場所から引用してきたような文章はすぐに見抜いてしまいます。ですから、就活生は志望動機を自分でじっくり考えて自分の言葉で書かなければなりません。でも、そのためには書く前にしっかり準備することが大切です。では、具体的に言ってどのような準備が必要でしょうか。
■自己分析
自己分析をしっかり行ないましょう。「自分はこんな人間です」「こんなことに興味があります」「こんなことにやりがいを感じます」といったことをしっかり説明できるようにする必要があります。そのためには具体的にどんなことができるでしょうか?
自分史を作成してみることができます。自分が中学生時代や高校生時代を含めてどんなことに真剣に取り組んだのかを書き出してみましょう。それに対する取り組み方を分析すると自分の長所が見えてきます。また、それぞれの経験から何を学んだのか、どんな点にやりがいを感じたのか、どんな点は辛く感じたのか、なども深く分析するようにしましょう。そうすると、自分はどんなことに適性があるのか、どんなことを苦手としているのかも見えてきます。
こうした自己分析を通して、なぜ自分はその職種や企業を志望しているのか、入社後に自分の適性を生かしてどのように企業に貢献できるのか、と言ったことについて説得力のある文章を作成するための材料を得ることができるでしょう。
■企業分析
志望先の企業についてよく研究して分析することも非常に大切です。その企業について間違った情報を書くのは論外ですし、企業のホームページの会社概要を読むだけでわかるような表面的なことしか書かないのもNGです。しっかり分析して企業についての理解を深めましょう。
志望先の企業の理念や目標はもちろん、どんな経営計画があるのか、どんな分野に力を入れているのか、どんな事業戦略を取っているかなどについてもよく調べるようにしましょう。この点、就活中に会社説明会に参加することやOB訪問やOG訪問をすることが重要です。こうした機会を通して企業についての理解を深めることができます。
このよう企業についての研究結果を志望動機に含めるならば、企業への志望度の強さをアピールすることができるでしょう。
また、企業分析をする時には、先ほど考えた自己分析の内容と関連付けることが大切になってきます。企業と自分とにどんな関連性や接点があるのかを考えるのです。それを志望動機に書くと、企業の方針と自分の適性や関心がマッチしていることを説得力のある仕方で伝えることができます。
【就活生必見】志望動機を書く際に気をつけるべきこと
就活生が志望動機を書く際の注意点をいくつか取り上げたいと思います。
・抽象的な文章は評価が低い
志望動機を書く際には内容が具体的になるようにしましょう。自己分析や企業分析が甘い人の志望動機は抽象的で具体性のない文章になりがちですが、そのような文章には説得力がありません。
・自己本位な印象を与える文章はNG
よく志望動機に「貴社に入社すると自分は成長できると思います」「貴社の将来性に惹かれました」「貴社の福利厚生制度はとても充実しています」などの文章を書く就活生がいます。しかし、こうした文章は自己本位な印象を与えかねません。「企業が自分にどのような益をもたらすか」という視点ではなく「自分が企業にどのように貢献できるのか」という視点で文章を書いた方が良いでしょう。
・結論を最初に書く
採用担当者は膨大な数のエントリーシートを読むことになります。その中でわかりづらい文章があると負担に感じてしまうでしょう。ですから、志望動機はわかりやすく書くように心がけるべきです。そのための有効な方法の1つは「結論を最初に書く」ということです。そうすると、読む人は結論がわかった上で続く文章に目を通すことできるので、内容を容易に理解することができます。
・誤字や脱字に注意
当然のことですが、誤字や脱字がないように気をつけて下さい。誤字・脱字が多数あると企業への志望度が低いと評価されかねません。志望動機を書き終わったら、最後に数回声に出して読み返すと誤字・脱字に気づきやすいです。
【就活生必見】志望動機が思いつかない時はどうする?
志望動機がなかなか思いつかない就活生もいるかもしれません。そんな時はどうしたらいいでしょうか?
志望動機が思いつかない原因としては、今回取り上げた「自己分析」と「企業分析」が足りないことが考えられます。再度分析をしてみましょう。
ただ、その企業が志望順位で下位にあり、そもそもあまり興味がないというケースもあるでしょう。その場合は、本命企業を受けるための練習だと捉えましょう。「自己分析」を一度徹底的に行なえばどの企業を受ける上でもそれを活用できます。「企業分析」の結果はその企業にしか使えませんが、それでも分析の仕方についての大切な勉強にはなります。ですから、あまり興味がない企業だとしても努力して志望動機を書き上げるようにしましょう。
さいごに
今回は、就活生が志望動機を書く上での重要ポイントを取り上げました。志望動機はエントリーシートや面接でほぼ100%の確率で尋ねられます。なぜなら、志望動機が採用を決める上での重要な要素だからです。実際「リクルート」の調査「就職白書」によれば、大半の企業が採用に当たって、就活生の「企業への熱意」を重視しています。その「企業への熱意」は志望動機を通してアピールできるのです。
志望動機の作成のための努力は確実にその文章に反映され、採用担当者もそれを見抜きますので、時間をかけるだけの価値があります。ですから、就活生は今回取り上げた点を参考にしつつ、じっくり時間をかけて、企業に評価される志望動機を作成するようにして下さい。