いよいよ、企業の採用活動の解禁が間近に迫ってきました。たくさんの企業のインターンシップに参加して、あわよくば内定につなげたい!という方は多いのではないでしょうか。
インターンシップではコミュニケーション力についてもチェックされていますから、できる限り企業側にアピールしたいものです。
さて、インターンシップに参加したときに絶対にすることになるのが、自己紹介ですね。
短期であれ長期であれ1DAYであれ、グループワークを行う際には必ず行われるものかと思います。
自己紹介は、実はとても重要なポイントのひとつでもあります。
人間は、誰かと話すときに第一印象で人間性を勝手にイメージしてしまいます。その比率は、なんと80%と言われています。
第一印象によって、勝手に8割がたイメージをつくられてしまっているのです。
大事なインターンシップで、「なんか仕事できなそう」とか、「頼りないな」とか、思われたくないですよね?
そこで今回は、「相手に良い印象を与える自己紹介の仕方」について、お話ししていきたいと思います。
【目次】
1.【体験談】なんで自己紹介は大事なの?
2.インターンの自己紹介で好印象な話し方
3.インターンの自己紹介で好印象な内容
4.【例文多数】インターンでの自己紹介例
5.まとめ
【体験談】なんで自己紹介は大事なの?
「自己紹介なんて、そんなに重要じゃない」「事前に考えておく必要はあんまりない」と思っている方も多いかもしれません。
ですが、自己紹介はインターンやグループワーク・グループディスカッションにおいてとても重要なのです。
最初に述べた印象の話もそうですが、ここで「自己紹介って重要なんだな」と感じた筆者の経験をご紹介したいと思います。
グループワークで新規事業立案のインターンに参加した時に、自己紹介をしっかりと行ったグループとそうでないグループでチームワークに差が出たのです。
自己紹介をしっかり行うと、「Aさんは○○に興味があるんだな」「Bさんは○○は不得意だけど○○を任せたらすごく成果を上げそうだな」など、自己紹介を通じて①個人の興味がある=知識量がある分野や②個人が得意なこと(データ分析や、アイデア出し、リーダーシップなど)が見えてくるのです。
あまり自己紹介に時間を掛けなかったグループは上記のことがはっきりしないままワークに取り掛かったため、「誰がどの役割をやるか」「誰にこの仕事を任せたらうまく進むか」という共通認識がないまま個々の役割が漠然としたままワークが進んでいってしまったのです。
ですから、自己紹介は単に名前や趣味を伝える場ではなく、「自分がどんなことに興味があるか」「強みは何か」を伝え、グループワークをスムーズに進行させるための大切な準備であるといえます。
自己紹介の重要さは理解していただけたでしょうか。
以下から、話し方や内容・具体的な例文について紹介していきます。
インターンでの自己紹介で好印象な話し方
・声は大きく、ハキハキ話す
まず、話すときは大きな声で、ハキハキと話しましょう。ぼそぼそと話してしまうと相手に暗い印象を与えてしまいます。
ただ、大声を張り上げるのは印象が悪くなりますので、相手に聞き取りやすいように、通る声のトーンで話せると良いかなと思います。ちょっと遠くの人と話すくらいのトーンがちょうどいいかもしれませんね。
また、緊張してしまうと早口になってしまいがちですが、できる限りゆっくり、聞き取りやすい声と話し方を心がけてみましょう。
・笑顔
明るい表情で話すことも、相手に良い印象を与える方法のひとつです。自然な笑顔になっていると良いですが、慣れていないとなかなかに難しいものです。
無理やりに引きつった笑顔を作る必要はないので、口角を上げることを意識してみましょう。
それだけで印象がかなり明るくなります。
・聞き手の目を見る
可能であれば、聞き手の目を見て話してみましょう。おそらく、聞き手はひとりだけではないはずです。ですから、ひとりの目だけをじっと見るのではなく、全体を見回しながら、それぞれの目を見て話すことができると良いです
インターンでの自己紹介で好印象な内容
・まずは基本情報
これは言わずもがなですね。自己紹介ですから、自分についての簡単な情報は話しておきましょう。名前、学校名はもちろん、出身地や趣味などについて簡単に触れておくと親しみやすさや話題のきっかけになって良いかと思います。
・相手に覚えてもらうためのキーワードを織り込むと良い
相手に印象付けるためには、自分と結びつくキーワードを自己紹介に織り込むと良いでしょう。
「○○の人」という印象がつけられたらオッケーかと思います。
ただ、奇をてらいすぎるのもあまり良くないので、これはほどほどにしておきましょう。あくまでもキーワードがあれば相手に覚えられやすいという話なので、思いつかなければ無理に作る必要はありません。
また、キーワードを使うにしても相手に不快な思いをさせるものや、場の雰囲気が重くなってしまうものなどはやめておきましょう。
・自分の興味や強みをそれとなく伝える
趣味やサークル・部活などの活動のエピソードを話すなかで、それとなく自分の興味のある分野や、強み・弱みは何かを伝えられるとのちのワークやディスカッションに大変役立ちます。
例えば、リーダーを務めた経験をアピールしたり、自分が所属するゼミの研究分野を伝えたりするとワークの中での立ち位置を周りが自然と認識してくれ、スムーズに進行させることができるでしょう。
・ユーモアを交えられると印象◎
自己紹介にユーモアを交えて話すことができると、印象が良くなります。話が面白いというのはそれだけでも長所になり得ますからね。コミュニケーションをとるうえでは重要なポイントです。もちろん、あまりにも厳粛な雰囲気の場合などには抑える必要があるかとは思いますが、あまりそういうことはないと思います。
自己紹介はアイスブレイクにもつながるので、「面白い」とか「話しやすい」という印象を与えることができれば、その後の会話にもうまくなじめるのではないでしょうか。
【例文多数】インターンでの自己紹介例
自己紹介では、あいさつに始まり、あいさつに終わるようにするとまとめやすいです。
それと、自己紹介にも時間制限が課されることがありますので、そのあたりにも留意しておきましょう。
(ちなみに、筆者が参加したインターンシップには、「2分間で強制終了、それより短い場合は2分経過するまで話し続ける」という謎システムでの自己紹介がありました。時間を見ながら自己紹介をするわけにもいかないので、盛り上がっているのに強制終了したり、綺麗にまとめたのに微妙な沈黙が下りたりしました。)
以下は、簡単な自己紹介の例文です。3つほどあるので、参考にしてみてください。
ただし内容は非常に短く簡単にしてあります。
・自己紹介の例文1
「みなさん、はじめまして!□□大学□学部より参りました、○○○○です。生まれも育ちも△△県で、田舎者なので都会の人の多さに四苦八苦しています。訛りが出てしまったら遠慮なくツッコんでください。アイデアを出すのは得意ですがまとめるのが少し下手かもしれないので、訛りも含め分かりにくかったらツッコんでください!よろしくお願いします!」
・自己紹介の例文2
「こんにちは!□□大学の○○○○です。生粋の日本人ですが、両親の都合で高校に入るまではフランスに住んでいました。大学では言語系に力を入れて学習していたので、日本語、フランス語、英語の3か国語を話すことができます。ちなみにいちばん自信がないのは日本語です。みなさん、仲良くしてください!」
・自己紹介の例文3
「初めまして!□□大学の〇〇○○といいます。○○と書いて△△と読みます。芸名みたいに思われるかもしれませんが、本名です。昔からお笑いが好きで、DVDなどを借りて週末によく見ています。好きな芸人さんは××さんや●●さんです。お笑いは好きですが、わたし自身は、たぶんあまり面白くないです。ですがしゃべることが大好きで、明るさには自信があります。応援部の部長も務めていて、リーダーをやるのは得意だと思います。短い間ですが、よろしくお願いします!」
このように、内容に凝る必要はあまりありません。構成さえ考えられていれば、何を話すかは自由です。
「親しみやすさを出したい」「デキる奴っぽく思われたい」「自分の強みを知ってほしい」など相手に与えたい印象によって話を考えてみると良いと思います。
ただ後者については、自分の能力を鼻にかけたり、相手を見下すことのないようにしましょう。かえって印象が悪くなってしまいます。
内容だけでなく、上記にまとめてある話し方についても意識してみましょう。
声は大きく、ハキハキと話すこと。表情は明るく、口角を上げる。そして聞き手の目を見て話すこと。
これらを意識するだけで、聞き手の印象はかなり変化します。
まとめ
いかがでしたか?
今回は、「印象の良い自己紹介の仕方」についてお話ししてきました。
「最初が肝心」「第一印象ですべてが決まる」と言われる通り、最初の印象は非常に大事です。
逆に言えば、インパクトのある自己紹介ができれば相手に自分のことを覚えてもらえるチャンスにもなり得ます。
意外と大事になりますので、インターンシップ前に何を話すのか、頭の中で整理しておくのが良いかと思います。あらかじめ整理しておくのと何も考えずに話すのとでは、内容も難易度も全く違います。ぶっつけ本番で話をするということに慣れている方でなければ、ある程度は頭の中で準備しておきましょう。
今回のお話が、皆さんのインターンシップのお役に立てれば幸いです。