就活にふさわしいワイシャツとはどのようなものでしょうか?スーツほどに主張するものではありませんが、ワイシャツにも色や襟の形やサイズなどいくつかの選択肢があるので、どれを選ぶか困ってしまうかも知れませんね。ここではワイシャツ選びのために押さえておきたい基本的なポイントを解説していきます。



どんな色のシャツを着るべき?

ではまず色について見ていきましょう。何色が良いでしょか?派手な柄のもの、派手な色のものはどうなのでしょうか?

・圧倒的に白が王道!
就活のために選ぶべきワイシャツの色はズバリ白です。ほかの選択肢は考えないのが良いでしょう。ビジネスシーン全体で考えるなら白のほかにも、サックスブルーと呼ばれる薄い青色も決してマナー違反ではありません。しかし就活においては全体として白が選ばれる傾向にあります。つまり他の色は面接会場では少数派というわけです。面接官の中には「ワイシャツは白に限る」と考える方もおられるでしょう。それで、不必要な注目を集めないためにも白を選ぶのが良いでしょう。

・派手な柄や色ってどうなの?
ワイシャツにも様々な柄があります。太さの様々なストライプ柄、色付きだが襟と袖口が白無地のクレリック柄、大きさの様々なチェック柄などです。ストライプ柄は線が太くなるほどカジュアルに近づいていきます。また色味も探せば濃い色や派手なものはたくさん見つかるでしょう。そして白から遠ざかるほど、カジュアルに近づいていきます。どの程度のカジュアルダウンが許容されるのかは職場によって異なってくるでしょう。しかしながら、前述のとおり就活で選ぶべき色は白です。

白の無地でも糸の織り方によって柄をつける織り込み柄というものもあります。遠目には白にしか見えませんが近くに来ると模様が入っていることがわかります。
でもわざわざ白の無地を避けるほどの理由が自分にはあるのだろうか、と自問してみてください。



就職活動でシャツに関して気をつけること

ワイシャツの色と柄のほかにもどんなことに気を配ることができるでしょうか。



・清潔感を出すことで好感度up!

あなたが面接官なら清潔な印象を持つ人と、不潔な印象を持つ人のどちらに好感を持たれるでしょか?言うまでもないことですね。それで、ワイシャツは白さを保ちましょう。襟汚れもそうですが、袖口のよごれにも注意してください。毎回でなくともクリーニングに出すのも良いでしょう。

・着こなしとサイズ感

白を選ぶこと以外にも清潔感を高める方法はあります。それは着こなしです。よく整った着こなしは清潔な印象につながります。

第一ボタンはきちんと締めましょう。少し苦しいかも知れませんが、ネクタイの納まりもよくなり、すっきりした見栄えになります。第一ボタンを締めたときと締めないとき、鏡の前で見比べてみてください。

ご自分の体型にあったワイシャツを選びましょう。スリムなスタイルが流行していますが、あまりにボディラインにぴったりしたものは不自然です。反対にゆったりし過ぎるものもたるみが出ますので避けましょう。ジャケットで隠れるとは決して思わないでください。たるみがあるとジャケットのラインを崩してしまい整った印象を壊してしまいます。

さらに首周りのサイズ感も確認しましょう。あまりに余裕のあるものはだらしがない印象を与えます。首と生地の間に指一本から二本入るくらいが良いとされています。袖丈の長さも気を付けたいポイントです。目安は手首の骨です。これを目安にして、腕をまっすぐ下ろしたときにスーツのジャケットから1センチ程度出ているとバランスよく見えます。

お店でどのように選ぶことができるでしょうか。ワイシャツはたいてい首周りとゆき丈(首の後ろの頸椎から肩を通って手首までの長さ)の組み合わせで選べるようになっています。ですからこの2つが分かれば、それを目安にして理想のサイズを自分で選ぶことができます。ぜひお店で測ってもらいましょう。

予算に少し余裕があるなら、オーダーメイドで作ってみるのもおすすめですよ。既製品との着心地の違いを実感できますから、サイズ感をさらに磨くことができます。ここぞというときの勝負用の一着にしてもよいでしょう。


・襟の種類

購入したあとでイメージと違った、ということのないために、襟(カラー)にも種類が色々あることも覚えておくと良いでしょう。たくさんあるのですが、就活用にはレギュラーカラー、ワイドカラー、ショートカラーの3種類から選べばまず問題ないでしょう。

レギュラーカラーはその名の通りもっとも一般的な襟の形です。どんなスーツと合わせてもアンバランスになることはないでしょう。体型も選びません。迷うならこれを選びましょう。

ワイドカラーはレギュラーカラーに比べ襟の開きが大きいのが特徴です。がっちり体型の方におすすめです。ネクタイは襟の開きの大きさに合わせてウィンザーノットにするなら相性がよくなります。

ショートカラーはレギュラーカラーよりも襟ポイント(喉元から襟の先の部分まで)の長さが短いのが特徴です。こちらはやせ型の方におすすめです。ワイドカラーはボリュームを出しますが、ショートカラーは首まわりをすっきりまとめます。ネクタイはプレーンノットがおすすめです。

余談ですが、ボタンダウンのワイシャツは避けましょう。ボタンダウンとは襟の先端部分をボタンで留めるタイプのものです。これはそもそもポロ競技の際に襟が邪魔にならないようにと考案されたもので、カジュアルなワイシャツに分類されます。

女性のブラウスの襟にはスキッパーカラーとシャツカラーがおすすめです。スキッパーカラーは第一ボタンがないので首元を長く見せてシャープな印象にします。シャツカラーはオーソドックスな襟の形です。スキッパーカラーに比べると落ち着いた印象になりますから職種を選ばずに着用できます。


・インナーに注意!

ヨーロッパではワイシャツはいわば肌着であり、インナーを着るという考えはありませんが、日本の気候にはインナーを着るほう適しているでしょう。
実際インナーを着ることが日本では一般化しています。注意したいのは色です。黒や濃い色は絶対に避けましょう。肌着が透けて見えてしまってはせっかく選んだ白いワイシャツが台無しです。
白がもっとも無難ですが、肌色はさらに目立ちにくいのでおすすめです。襟の形は丸首とⅤネックがあります。ワイシャツから見えなければどちらでも大丈夫ですが、クールビズでワイシャツの第一ボタンを外すことがあるのであれば、Ⅴネックをおすすめします。

・夏場のシャツ事情

最近は半袖のワイシャツも販売されていますから、夏の暑い日にはどちらにしようかと迷われるかもしれません。就活では長袖を選んでください。半袖は正式な場にふさわしいものではありません。
加えて言うならば半袖のワイシャツの上からジャケットを着用するのもいわばマナー違反です。ジャケットの袖口から本来見えるはずのワイシャツの袖が見えずバランスも不自然になります。

まとめ

いかがでしたか。ここまでワイシャツの色と形について解説してきました。押さえるポイントが少ないぶん、外してしまうとそれが目立ちやすいのがワイシャツです。Ⅴゾーンを白で爽やかに演出しましょう。袖の長さだけでなく襟の形もご自分の体型に合わせるなら、一歩進んだ着こなしを実践できますよ。