リクルートと言えば、30歳まで新卒、365年通年エントリー、オンライン面接、リクルートスーツ着用不要など新しい採用方針を2018年 1月に発表して話題になりました。本記事はそのようなリクルートグループの中でもアルバイト、パートの採用支援を中心にビジネスを行っているリクルートジョブズについて説明します。
リクルートジョブズの特徴
リクルートジョブズと言えば、1983年とリクルートグループの中でも比較的古くから設立されていた会社の一つで、アルバイトから派遣社員、正社員の雇用まで企業の人材採用に関するサービスを提供しています。2017年の情報によると売上は約1275億円の巨大企業で約1500人の社員が働いています。ちなみに、リクルート全体では売上約1兆8400、社員約46000人と約360社の子会社を持つ巨大なホールディングス企業になっています。
運営している求人媒体としてはアルバイトの求人で有名なタウンワーク、フロムエーなどがあります。また、近年では企業の業務管理支援システムの開発なども行っており、採用システムの「ジョブオプ」、シフト作成システムの「シフオプ」などの開発を行っています。
ちなみに、リクルートという名前でよくイメージされるのが「リクルートキャリア」で、この会社では「リクナビ」や「リクルートエージェント」などのサービスを提供しています。一部、リクルートジョブズとリクルートキャリアでは重なる事業領域がありますが、リクルートジョブズがアルバイトやパートの求人が中心、リクルートキャリアは正社員の求人が中心となっています。
リクルートグループの特徴としてよく言われている事が営業力です。人材業界だけではなく様々な業界の会社と比較してもリクルートの関連会社は特に営業力が高いと言われています。もちろん商品自体の良さもありますが、マンパワーの要素も強く、営業力に自信がある、営業力を強化したいと言う人には良い会社だと考えられます。特に、新卒で入社すると多くのは人はまず営業部に配属されて企業の採用媒体の広告枠の営業を行う事になると考えられます。
リクルートジョブズの選考
リクルートジョブズの選考はテストを行い、3回程度の面接を経て内定になります。大きな特徴として挙げられるのがエントリーシートは必要ないと言う事です。本選考のエントリーさえ行えば、一次審査はテストだけでエントリーシートなどは提出する必要はありません。テストはSPIを用いているので、オーソドックスなSPIの対策を行っていれば対応可能なのでそれほど心配する必要もありません。
その後、面接を3回程度行って内定となります。ただし、エントリーシートを書く必要が無いといっても、この面接の時には、志望動機や学生時代に頑張った事などを問われるはずなので結局エントリーシートに書く様な事は事前に考えておく必要がある事には注意してください。面接は40~60分程度と比較的長い面接になっています。もちろん、オーソドックな内容も質問されますがどのような人物なのか、かなり内面を見られると考えられます。長い場合は約1時間、きちんと質問に対して返答できるように自己分析を行っておいた方がよいでしょう。
また、通常の採用ルートとは別にインターンからの採用枠があるという噂もあります。もちろん、インターンで必ず内定が貰えるわけではありませんが、就活生にとって良い企業分析の機会でライバルと差をつけるチャンスでもあるので、リクルートジョブズの志望度合いが高い人はぜひインターンを受けた方が良いでしょう。
ちなみに採用人数は明確に決まっているわけではありませんが、直近の採用実績は16~20名だと言われています。
リクルートジョブズのインターンについて
では、リクルートジョブズはどのようなインターンを行っているのでしょうか。まず一番の特徴は日当が支給されるという事です。2017年末に開催されたインターンシップは5日間に渡るものでしたが、1日1万円×5日=5万円と交通費が参加者には支給されました。
このように参加するとお金が貰える学生にとって嬉しいインターンシップになっていますが、誰でも参加できるわけではありません。インターンシップに参加するためにはまずインターンシップのための選考試験に合格する必要があります。
選考試験は採用の本選考と同様にWEBテスト+複数回の面接によって行われます。学年不問なので1年生であっても応募する事が可能です。ただし、募集人数は約20名程度と少ないので競争倍率は高いかもしれません。
2017年末のインターンシップでは「企業の採用戦略を学ぶ」「自分の可能性を知る」というテーマでグループワークを行い、企業の経営戦略に基づいた人材戦略及び戦略遂行のための施策のアウトプットを行い、それに対して社員がフィードバックを行うという形式で開催されたようです。
なお、インターンシップは東京と大阪で行われ、期間は5日間となっていますが、大学の試験の日程などによって参加できない場合は必ずしも5日間のインターンシップ全てに参加しなくても良いようです。
リクルートグループのインターン
また、リクルートグループでは、リクルートジョブズだけではなく、各子会社が積極的にインターンシップを行っています。
例えば、リクルートマネジメントソリューションズでは1日だけのインターンシップを開催しています。内容については営業やコンサルタントが行う「課題設定」に関するものでマネージャークラスのコンサルタントがサポートしてくれるインターンシップとなっています。学年、選考不問で参加する事ができますが、日当や交通費は支給されません。また、リクルートの傘下のスタッフサービス・ホールディングスでも雇用のマッチングをゲーム形式で体感できる1DAYインターンシップを同様の条件で開催しています。リクルートライフスタイルでも、リクルートジョブズと同じようにインターンシップを5日間のグループワーク形式で行っており、こちらは日当2万円となっています。
このようにリクルートのグループ会社は様々なインターンシップを行っていますが、特に長期に渡るインターンシップを行っているのがリクルートホールディングスです。リクルートホールディングスではプロダクト戦略企画、UX DESIGNER、DATA SCIENTIST、ENGINEERという4つのコースに分けて2週間のインターンシップを開催しています。内容はコースによって異なりますが、各コース採用人数は15名~25名程度で日当も支給されます。ただし、本選考と同様にテストや面接を合格してからインターンシップの参加権が与えられる事になるので注意してください。
まとめ
以上のようにリクルートジョブズについて説明してきました。人材広告業界で働く魅力の一つとして挙げられるのが営業力を身に付けられるという事です。リクルートグループ全体が優れた営業会社ですし、特に企業向けに広告枠の販売を行うのには営業力が必要です。
営業人材はどこの業界でも不足しているので、リクルートジョブズで営業力を身に付けるのは長期的なキャリアプラン形成に役立ちます。また、リクルートは様々な有力起業家を輩出しており、いずれ独立したいと思っている人にも魅力的な会社です。
選考については一応本選考とインターンシップは関係がないという名目になっていますが、企業研究などの面で考えてもライバルより有利になりますし、日当も出るのでできるだけインターンから応募するようにしてください。また、エントリーシートの提出が無いと言っても結局面接でエントリーシートに書く様な内容について質問されるので、自己分析をしっかりと行った上で面接対策を行った方が良いでしょう。