トヨタと言えば日本を代表する企業で絶大なネームブランドがあります。また、平均年収は800万円を超えており、大卒で順調に出世していった場合30代半ばには年収1000万円も視野に入ってきます。ここではトヨタの職種内容や内定に近づく秘訣について説明します。
トヨタ自動車ってどんな企業?
トヨタは自動車メーカーであり、2017年3月期決算において売上高27兆5971億円、純利益1兆8311億円という巨大な企業です。この規模は日本で一位なのはもちろんですが、世界規模で見ても大きいと言えます。2016年の販売台数ベースで見るとフォルクスワーゲングループ1010万台、トヨタ自動車994万台ルノー・日産アライアンス851万台と世界一位とそれほど差は無い二位となっています。
また、トヨタは世界的にハイブリッド自動車で大きなシェアを誇っています。また、少し出遅れていますがEV自動車の生産にも取り組んでいますし、それとは別に水素を燃料に走る自動車「MIRAI」を開発したりと、新技術・新商品の開発も積極的に行っています。
またトヨタ車の開発、製造、販売だけではなく、グループとしては様々な事業を行っています。例えば、トヨタ自動車はダイハツ工業、日野自動車などの他の自動車メーカーを傘下に収めています。また、それだけではなく、デンソー、アイシン精機、ジェイテクトなどの自動車の部品のメーカーもグループ企業も傘下に収めています。更に、自動車業界だけではなく、住宅業界、金融業界、商社、IT業界など様々な業界に子会社が進出しています。
その職種や年収は?
2017年3月期の決算発表をベースにするとトヨタ自動車の平均年収は852万円、平均年齢は39歳となっています。平均年収が800万円を超えている時点で充分に高給と言えますが、トヨタ自動車には高卒などを中心に採用している工場勤務と大卒などを中心に採用している本社勤務があり両者の年収は大きく違います。
このような理由から大卒でトヨタの本社勤務枠で採用された場合、順調に出世すれば30代の半ばで年収1000万円、部長クラスになると年収1500万円以上も十分にありえると考えられます。
トヨタ自動車では新卒採用に事務職、技術職、業務職という3種類のコースを設定しています。事務職は営業やマーケティング、カスタマーサービス、企業法務などの車の販売や会社の運営に関する様々な業務を行います。技術職は先端技術の開発や品質保証、生産ラインの設計などの自動車の設計・製造に関する上流工程を担当します。
業務職は一般事務、会計、英語対応などの特定業務領域を担当しますが、主な配属先は事務系、技術系の職場全般になるので、事務職か技術職に混じって働く事になります。両職種との大きな違いは、両職種は勤務地が限定されておらずグローバルな転勤があり得るのに対して、業務職の場合は勤務地が愛知県内に限定されています。
新卒採用の選考フロー
新卒採用の選考フローは一般の企業と同じように考えて大丈夫です。3月から開催されているトヨタ自動車のオリジナルの説明会や出展している就活イベントなどに参加したりして新卒採用のエントリーを行い、エントリーシートが通過して筆記試験に合格すれば、何回かの面接を経て内定がもらえます。
このように表向きの選考フローは極めてオーソドックスですが、実際に内定を貰おうとするとリクルーターと上手くコミュニケーションを取る事が重要です。
また、大学院の博士後期課程から技術職に応募する場合は選考フローが別です。トヨタの博士用の募集サイトにそのタイミングでどのような技術を持った研究者を募集しているかを記載しているので、そこから自分の研究テーマにあった職種に募集します。大卒の一般的な選考と違い、論文の内容であったり、実技試験の結果を求められ、キャリア採用と同じような形式で採用していると考えられます。
内定を勝ち取るためにやるべきこと
トヨタ自動車の場合、内定を取るためにはリクルーター面接を突破する事は非常に重要だと言われています。リクルーターとは同じ大学の卒業生でその企業の社員になった人でその企業への就活をサポートしてくれる人の事を指します。このリクルーター面接を上手く突破して就活のサポートが得られないとトヨタ自動車の場合内定を獲得する事は困難です。
リクルーター経由の採用の場合は、リクルーター面接を数回行い、エントリーシート、筆記試験、面接を何回か行い内定と言う流れになります。トヨタの採用サイトからプレエントリーを行えば数日から数週間後にリクルーターから連絡が来ます。
この時に何も考えずに話しているとその後リクルーターからの接触が無くなり実質的に選考に落ちる事になるので注意してください。よってリクルーター面談の前には企業分析、自己分析などを終わらせていつでも面接を受けられるように準備しておいた方が良いでしょう。
上手くリクルーターの面接を突破すると、リクルーターがエントリーシートの添削や面接対策を行って、トヨタ自動車への就職をサポートしてくれます。一定以上のレベルの学生が集まっているので、面接の際に差が付きやすいのは特にトヨタに就職したいという熱意だと考えられます。トヨタに就職したいと言う事を積極的にリクルーターにアピールしてください。
企業が求める人材像
まず前提として人気企業ですのである程度学歴などのスペックが無いと内定に至るのは難しいと考えられます。目安としてリクルーターからの接触があった場合は採用候補として予選は突破していると考えられます。
その前提でトヨタ自動車は「自ら高い目標を掲げ、周囲を巻き込んで挑戦していく人を求めます。」と採用サイトでうたっています。エントリーシートを見ても大学時代に力をいれて取り組んだ事やチームを巻き込んで成果を出したエピソードを聞かれる事から考えても、自分がこれまでどの様な事に取り組んできたか自己分析を行う事が重要だと考えられます。
ポイントは自分個人のエピソードではなく、「周囲をどのように巻き込んできたか」という事で、自分一人ではなくチームの中で自分がどのような立ち位置で成果を挙げるために協力できるかという協調性の部分が見られていると考えられます。
実際の選考ではリクルーターがサポートとしてエントリーシートや自己PRの添削を行ってくれる可能性が高いので、リクルーター面接の前に自分のこれまでの経験を整理してリクルーターに話せるような状態にしておいた方が良いでしょう。
まとめ
以上のようにトヨタ自動車の職種や内定に近づく秘訣について説明してきました。トヨタは世界第二位の自動車メーカーで他の企業と比較してもかなり高待遇で離職率も低いために、トヨタ自動車が第一志望だという人も多いのではないでしょうか。
トヨタ自動車の選考ルートは事務職、技術職、業務職の3つに分かれていますがいずれにしてもリクルーターを通して選考に臨むのが内定を貰う為の重要なポイントです。
そのような理由から、トヨタ自動車にプレエントリーした時から既に選考が始まっていると言っても過言ではありません。プレエントリーをしてから数日から数週間後にはリクルーターから連絡が来ますので、それが一次面接だと思う位の気持ちで臨んだ方が良いでしょう。
リクルーター面談を突破するとリクルーターによる就職サポートが行われます。エントリーシートの添削なども行ってくれるので、トヨタに就職したいという熱意をリクルーターに伝えてください。
ポイントは学生時代に周りの人を巻き込んでどのような成功体験をしたかという事なので、できるだけこれまで自分が行って来たエピソードを思い出して、自分本位ではなく客観的な視点で説明できるようにしてください。