インターンシップの選考を通過するためには、避けては通れない「面接」。どんな質問されるのか不安に思っている方も多いと思います。
そこで今回は、インターンの面接でよく聞かれる質問とその対策の仕方を紹介します。事前にしっかり準備をして、インターンの面接を突破しましょう!
【目次】
1.インターンの面接で見られていること
-面接で企業が知りたいこと
-面接で企業が見ている能力
2.インターン面接と就活面接の違いとは?
3.面接の流れを押さえておこう
4.インターンの面接でよく出る質問とその対策
-自己PR型
-志望動機型
5.こんなイレギュラーな質問が来たらどうする?!
6.面接のために考えておきたい項目チェックリスト
7.逆質問ってどんなことを聞けばいいの?
8.面接は「相手とのコミュニケーションの場」
インターンの面接で見られていること
面接で企業が知りたいこと
面接は企業が「あなたがどんな人なのか?」「どうしてこの会社を選んだのか?」などを知るために行います。
したがって、面接で大切なことは「自分を相手に知ってもらうこと」「その企業を選んだ説得力のある理由を伝えること」です。この意識をしっかり持ちましょう。
そのためには、①深い自己分析と②深い企業理解が必要です。
面接を受ける前に上記の2つをしっかりと準備しておきましょう。
また、企業は面接で話したことでしかあなたを知りません。「話さなくても分かるだろう」という感覚は要注意です。全ての経験を語ることはできませんので、相手があなたと同じ理解をするために必要なバックグラウンドを最低限伝える必要があります。白紙に自分の説明を描くイメージで話す内容を考えましょう。
面接で企業が見ている能力
面接はESや履歴書とは違って、貴重な時間をかけて直接学生と話すわけですから、当然見られているのは話している内容だけではありません。
企業がみている点は主にコミュニケーション能力と質問への対応能力です。
初対面の人とでもしっかりとコミュニケーションが取れるか、考えて準備してきたことをそのまま言うのではなくてその場で臨機応変な対応ができるか、物事を順序立てて説得力のある形で人に伝えることができるか、という仕事をするうえで必須となるコミュニケーションスキルがあるかどうかも見られているのです。
ですから、言う内容を準備するだけではなく、プレゼンテーションや面接の練習を積んで、人に分かりやすく伝える力をつけておきましょう。
インターン面接と就活面接の違いとは?
面接というと、就活での堅苦しく厳しいものを想像してしまいがちです。
ですが、インターンは学生にとって企業での職業経験を通じて自己分析を深めたり、キャリア観を形成するためのものです。
企業側にとっても、新卒採用ほど学生を厳しく選定したいわけではなく、学生との接点を持ちたいというところも多いです。「この学生だったら主体的にやってくれそう」と思えば採用してくれる可能性も高いでしょう。
よく、「本選考のような面接対策ができていないから応募はもう少し経ってから...」という声が聞こえますが、ためらわずに今すぐ気になるインターンに応募してみましょう。
たとえ失敗したとしても、他のインターンを探してみて応募すればよいのです。
では、本選考とインターン選考それぞれでどのようなポイントを企業にアピールすればよいのでしょうか。
本選考の面接は、「なぜその企業で”働きたいのか」「入社してどんなことがしたいのか」を伝え、最初の就職というライフイベントとして長期的な視点を伝える必要があります。
一方、インターンの面接は「なぜインターンをしたいのか」「このインターンでどんなことを学びたいのか」という、本採用の面接に比べて短期的なものです。(もちろん「インターンで学びたいこと」がその先の就職につながっていることは良いポイントです。)
また、両者に共通していることは、自己分析をした結果が志望動機にしっかりと反映されていることです。
本選考の場合であれば深く自己分析をした結果自分の強みがどう活かせるかをアピールすべきですし、インターンはそこまで深いものでないとしても自分の強みや、「○○を学びたい」「○○に挑戦してみたい」といった自分の意志をアピールすることが大切です。
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面接の流れを押さえておこう
次に、面接がどのような流れで進んでいくかを解説します。
①受付
まず初めに、企業の受付で氏名と大学名を告げて、面接に来たことを申し出ましょう。
その際、「○○大学の(名前)と申します。本日は○○部の○○様とインターンシップの面接の約束をさせていただいております。」というように、何の目的で・誰に会いに来たかも伝えるようにしましょう。
面接の10分前には着くようにして、携帯電話の電源を切ったり身だしなみの最終チェックをして準備しましょう。
②入室
名前を呼ばれたらいよいよ入室です。
ノックを3回して、「どうぞお入りください。」と言われてから静かにドアを開けましょう。
ドアのほうに向きなおって閉め、面接官の方を見て「○○大学の○○です。本日はよろしくお願いいたします。」とはっきりとした声であいさつしましょう。
「どうぞお掛けください。」という合図があったら床に荷物を置き、「失礼いたします」と言って椅子に座りましょう。
➂面接
面接は30分から1時間ほど行われる企業が多いですが、その間に大きく姿勢を崩さないように気をつけましょう。
姿勢を正して、膝の上に両手を置くようにします。
面接官の質問に対しては明るく聞き取りやすい声で答えましょう。
面接官からの質問が終わると「何か質問はありますか?」と逆質問を促されます。
ここで、「特にありません。」とだけ答えるのは印象を下げてしまうので、いくつか質問したい点を事前に考えておきましょう。
④退室
面接が終了したら、座ったまま「本日はありがとうございました。」とお礼を言い、席を立ちます。
ドアの手前でもう一度面接官のほうを向いて「失礼いたします。」とあいさつし、静かにドアを開けます。閉める際にも一礼するとさらに丁寧です。
受付を通って外に出るまで、企業の人から見られているということを忘れないようにしましょう。
インターンの面接でよく出る質問とその対策
それでは、よく出る質問とその対策の説明をしていきます。
インターンの面接の質問内容は、大きく2つに分けられます。
① 自己PR型 (私は〇〇という人物です!)
② 志望動機型 (なぜインターンをしたいか)
この2つの観点から、対策をお伝えしていきます。
自己PR型
<質問例>
「自己紹介をお願いします。」
「学生時代に一番力を入れた活動は何ですか?」
「あなたの長所と短所は?」
「周囲の人からどういう人物だと言われますか?
「学校ではどんな勉強をしていますか?」
「将来の夢や目標はありますか?」
「これまでの人生で困難だった経験は?それをどう乗り越えましたか?」
「人生で一番大きな失敗は何ですか?」
「自分が目標を立ててそれを達成した経験を教えて下さい。」
など
<対策>
具体的なエピソードに関連づけて話すことです。
自分PRをする時は、必ず今まで経験してきた具体的なエピソードを絡めて話しましょう。流れとしては、
(質問の答え)→(その元となったエピソード)
という展開で話します。
質問に対する答えを説得力のあるものにするには、いくつかの具体的なエピソードで理由を補足する必要があります。
例えば、「あなたの長所は?」という質問に対して、「人を引っ張るリーダーシップの能力です。」とだけ答えても、説得力がないですよね。
「大学2年生の時から1年ほど続けた長期インターンで、他のインターン生をまとめるリーダー役を自ら立候補して就任しました。そこでは、営業の企画を取りまとめて形にしたり、インターン生が困っていることをヒアリングして改善点を上司に提案したりなど、リーダーシップを発揮しました。」
など、付随するエピソードが具体的であればあるほど、面接官も「この学生は本当にリーダーシップがあるんだな」と納得しやすくなります。
<具体例>
Q「あなたの強みはなんですか?」
A「私の強みは学習意欲の高さです。大学では文学を専攻していますが、将来は海外で働きたいと思っているので、TOIECの勉強に力を入れていて、850点をとりました。また将来の仕事で役立つと思い、簿記2級の資格もとりました。」
志望動機型
<質問例>
「どうしてインターンを始めようと思いましたか?」
「うちの会社を選んだ理由は?」
「インターンでどんなことがしたいですか?」
「どのくらいインターンにコミットできますか?」
「自社の職種の中であなたの強みが活かせる職種は何ですか?」
など
<対策>
「自己分析」と「企業研究」をすることです。
面接で大切なことは、「自分」と「相手」を知ることです。自分がどういう想いでインターンに応募したのか、その企業で自分はどんなことがしたいのかを明確にした上で、面接に臨みましょう。
志望動機を語る上で大切なポイントは、「なぜその企業でなければならないのか」(その企業がどんな企業か・求めている人材像はどんなものか)「なぜ自分でなければならないのか」(自己の強みがどう活かせるか・将来やりたいことにどう合致するか)の2点を明らかにすることです。
この2点をしっかりと関連付けて説明するためにも、企業研究と自己分析は面接の準備に欠かせないのです。
<具体例>
Q「どうしてインターンを始めようと思いましたか?」
A「私は商学部に所属していて、現代広告の研究をしています。しかし、大学では座学中心で、学んだことを実践する機会が全くありません。そこで、大学で学んでいる広告学を活かせる場を探していました。そんな中で、御社のインターンシップの募集を拝見いたしました。御社のインターネット広告事業に興味を持ち、今回応募致しました。」
このような流れで「自分」のことを「相手」に伝え、自分がその企業のどんな部分に興味を持ったのかを説明していくと良いです。
こんなイレギュラーな質問が来たらどうする?!
ここまでで面接の質問のために意識しておくと良いことがわかっていただけたかと思います。
ですが、どれだけ事前に対策をしても、「イレギュラーな質問」というのは飛んでくるものです。
このような「イレギュラーな質問」にはどう対処すればいいのでしょうか?
イレギュラーな質問例
ここで、いくつかの質問例をご紹介します。
「あなたのキャッチコピー・座右の銘は何ですか?」
「1分間で何かアピールしてください。」
「休日の過ごし方を教えて下さい。」
「あなたを動物に例えると?」
「面接官の第一印象を教えて下さい。」
「あなたの家族はどんな人ですか?」
「新幹線をより多くの人に利用してもらうにはどうする?」
このように答えにくい質問はいくつも考えられます。
1分間のアピールや一見選考をは関係ないと思われるような質問まで様々です。
最後の、「新幹線をより多くの人に利用してもらうにはどうする?」という質問は、コンサルティング企業でよくみられるケース質問というものです。
ケース面接では、上記のような答えのない問題が出され、学生の論理的思考力を試しているのです。
ですから、面接には事前に準備しておいたことを答えようとするのではなく、その場でいかに機転を利かせるかということを意識することが大切です。
そのために、同輩・先輩や大学のキャリアセンター等を利用して面接練習を行ってその場で答えをまとめ上げる力を養っておきましょう。
面接のために考えておきたい項目チェックリスト
さて、このように様々な種類の質問が飛んでくる面接に落ち着いて対応するために、日頃から考えておくと良い項目をリストアップして紹介します。
・自己PR
□友人から自分の性格についてどう言われることが多いか
□趣味や熱中できる物事(なぜそれに熱中できるか)
□大切にしている価値観
□失敗を乗り越えた経験
□自分を何かに例えると(動物・色など)
□関心のあるニュース
□将来どんなことを成し遂げたいか
・志望動機
□志望企業の事業内容
□志望企業の主力プロダクト・新規プロダクト
□どのような職種をやりたいか・適性があるか
□志望企業の強み
□志望企業の理念・価値観
□社員の雰囲気や社風
□将来どのような社員として活躍したいか
□就活で大切にしている軸
□ほかに志望している企業(なぜ志望しているか)
これらの項目をチェックして、よく聞かれる質問にはしっかりと対応できるように準備しておきましょう!
逆質問ってどんなことを聞けばいいの?
最後に、面接官から必ず促される逆質問について解説します。
「何か質問はありますか?」と聞かれて、「特にありません。」と答えてしまうのは印象を下げてしまいますので、必ず何か質問するようにしましょう。
以下は最後の逆質問で聞きたいことの例です。
「御社に入社するうえで事前に勉強しておくべきことはありますか。」
「御社でリーダーシップを発揮するにはどのようなスキルが求められますか。」
「留学で培ってきた英語スキルは御社で活かすことができる場面はあるでしょうか。」
「どのようなキャリアビジョンを持って働かれている方がいらっしゃるでしょうか。」
など、入社への意欲を示すものや自分のスキルをアピールするものが効果的な質問だと思われます。
説明会や企業HPで説明している、調べればわかるような簡単な情報については聞かないようにしましょう。
せっかく逆質問しても、企業研究が不十分で志望度が低いのではないかと思われてしまいます。
逆質問について詳しくはコチラ
面接は「相手とのコミュニケーションの場」
以上ここまで、インターンの面接でよく聞かれる質問とその対策の仕方を紹介してきました。
しかし忘れてはならないのは、面接は「相手とのコミュニケーションの場である」ということです。どれだけ準備しても、予想外の質問が来ることもあります。その質問に全く見当違いなことを答えると、面接官の印象は悪くなってしまいます。
事前に丸暗記したことをそのまま答えるだけでは、質問の趣旨に沿わないような回答をしてしまうことにもつながります。
なので事前にしっかり準備をしたら、あとはその場のコミュニケーションを大切にしましょう!
面接官の反応を見て、「ひとまずは質問にしっかり答えられたな」と思ったらそれ以上ダラダラと話し続けるのはやめましょう。時間の限られているグループ面接では特に、端的に伝えたいことを話すように心がけましょう。
以上のことを気を付ければ面接対策はバッチリです!