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インターンシップの種類は大きく分けて、1日〜2週間程度で行う「短期」と、3ヶ月〜1年以上行う「長期」があります。 短期インターンシップはその中でも、会社説明やグループディスカッション等を行う1〜3日程度のインターンと、グループで1つサービスのデモを作るようなプロジェクト型のインターンに分かれます。長期インターンシップでは実際に就職してからも行うような本当に企業の戦力としての仕事を行うことが多いです。
「名前はなんとなく聞いたことがあるけど、いまいちピンと来ていない」「でも周りの人は当たり前のように使っているから、今更聞けない」そんなことを考えている人もいるのではないでしょうか。
かくいう筆者も、大学1年生の時は先輩たちの話を聞きながら「インターンって何だろう? いずれはしなくちゃいけないと思うけど、就職なんてまだまだ先だし、まあいっか」と思っていました。
しかし、一年後の大学2年生の秋、「就活なんてまだまだ先」と思っていた私が、インターンを始めることになります。
「インターンって大学3年生しか参加できないんじゃないの?」と思ったそこのあなた。実は、インターンは大学1年生から参加可能です。インターンにも色々な種類があり、自分の目的に合わせて選ぶことができるんです。
本記事では、現役大学生の私が、「インターンの種類」と「それぞれの特徴」を、実際の例を挙げてご紹介します。
目次
【1】インターンには、3つの種類がある
【2】会社説明・セミナー型インターンの特徴
【3】プロジェクト型インターンの特徴
【4】就業型インターンシップの特徴
【5】「長期インターン経験が就活に有利になる」は本当?
【6】「長期インターンでスキルが身につく」は本当?
【7】Infra編集部厳選!はじめての長期インターンにおすすめの求人3選
インターンには、3つの種類がある
まずはじめに、インターンの種類について説明します。インターンは、大きく3つの種類に分けることができます。
タイプ(1):会社説明・セミナー型(1日〜短期)
→ 主に、就活生向けのインターンシップ。「短期インターン」に分類されます。
タイプ(2):プロジェクト型(短期〜中期)
→ 主に、就活生向けのインターンシップですが、学年不問のケースも。「短期インターン」に分類されます。
タイプ(3):就業型(長期)
→ 主に、1〜3年生(前期まで)、もしくは就活後の4年生向けのインターンシップ。「長期インターン」に分類されます。
もちろん実施期間や対象学年はこの限りではありませんが、上記3種全てのインターンを体験した上で、このような傾向があると感じています。
また、大企業が開催しているインターンシップはタイプ(1)、タイプ(2)の順番に多いです。「1dayインターンシップ」という名前で、会社説明会を開催していることも珍しくありません。
反対に、ベンチャー企業が開催しているインターンはタイプ(3)、タイプ(2)の順番に多いです。1〜2年生でも参加できるタイプのものがほとんどなので、最近では長期インターンシップや、ハッカソン系のインターンシップ(後に解説します)に参加した経験のある学生が増えているようです。
続いて、それぞれのインターンに参加した私だからこそ分かる、特徴を紹介します。
会社説明・セミナー型インターンの特徴
会社説明・セミナー型インターンは、大手企業が開催している「1dayインターンシップ」が代表的です。エントリーシートやウェブテストを通過した人だけが参加できる「選考型」や、早い者勝ちの「先着型」、誰でも参加できる「自由参加型」など、さまざまな参加方法があります。
私が参加したインターンでいうと、2018年サマーインターンシップを例に挙げれば、「株式会社二トリ」や「株式会社JTB」などが先着順でエントリーを受け付けていました。
人気企業が先着順エントリーを行なっている場合、解禁後30分後には満席になってしまう事例も少なくありません。先着順受付の場合は「知っていた者勝ち」とも言えます。
また、「1dayインターンシップに参加をしなければ、複数日に渡るプロジェクト型のインターンシップに参加できない」などの条件を設けている企業もあるので、注意しておきましょう。
先ほども述べたように、会社説明型インターンは、就活前の大学3年生を対象にしたものが多いです。3年生でありさえすれば自由に参加できたりと、参加するまでのステップが軽い分、内容もライトなものが多いです。
プロジェクト型や就業型のいわゆる“インターンシップ”をイメージして参加すると、拍子抜けしてしまうかもしれません。
皆さんは高校時代に、大学の説明会へ足を運んだことがあると思います。まさしく、そのイメージです。大きな部屋に数十人〜数百人が集まり、人事担当者からのお話を聞きます。説明会でその企業の特徴を100%を知るのは難しいですが、気軽に参加できるため「広く浅くさまざまな企業を見たい」方におすすめです。
プロジェクト型インターンの特徴
プロジェクト型インターンシップとは、商品開発や新事業の提案など、企業から出された課題に取り組むインターンシップです。1dayインターンシップの中にも、プロジェクト型のインターンシップがある場合もあります。期間は2〜5日間、2週間、1ヶ月など、企業によってさまざまです。
プロジェクト型インターンシップは、会社説明・セミナー型インターンシップに比べ、選考の難易度がグッと上がります。ES(エントリーシート)やWebテスト、面接など、複数の選考を突破しなければ参加できないものもあります。最近では、動画選考を取り入れた企業も急増していますね。
さて、こちらは選考突破の難易度が上がることもあり、説明会型やセミナー型のインターンシップよりも、参加して得られる満足度が高いと思います。応募者を3年生に絞っている企業もありますが、「株式会社ソニー」、「株式会社マイクロソフト」、「株式会社ファーストリテイリング」など、学年不問の会社もあります。(参加可能な学生数が増える分、選考突破の競争率は上がりますが…。)
プロジェクト型インターンシップの課題
“プロジェクト型”の課題として「○○(実際の商品)を売り出すための、具体的な施策を考えなさい」などが具体例として挙げられます。皆さんがその会社に入ったつもりで、その会社の経営理念や、現代社会の背景など、さまざまな要素を考慮し、1つの案を練り出します。
少人数のグループを組み、皆でディスカッションをしながら問題解決にあたるパターンが多いです。初対面の人たちと短い期間で難しい課題に取り組むのは大変ですが、グループワークは、他の学生の良い点、自分の適性や考え方などを客観視するチャンスになります。
ちなみに、プロジェクト型インターンシップの一種で、ソフトウェア関連のイベントは“ハッカソン”と称されています。プログラマー、ユーザーインターフェイス設計者、プロジェクトマネージャーを目指す方が対象です。
また、説明会型やセミナー型のインターンと違い、プロジェクト型インターンは採用に直結する場合もあります。事前課題、グループワーク、共に「選考過程」だと思って、万全の状態で臨みましょう。
就業型インターンシップの特徴
最後に、就業型インターンシップのご紹介です。
冒頭で説明した通り、長期で行われる就業型インターンシップのほとんどは、ベンチャー企業によって開かれているものです。「その会社の一員として働く」と考えるとイメージしやすいでしょう。
「その会社で働く」のですから、会社のことを知る「説明会型」の役割も、企業が抱える課題に取り組む「プロジェクト型」の役割も包括しています。
このインターンシップの最大の特徴は「有給」であること。経験を積めるだけでなく、お給料をもらうことができます。
お金をもらい、企業の一員として働くのですから、その分責任や裁量は大きく、大変なのは事実。しかし、他の2種類のインターンシップとは比べものにならない経験や知識が身につきます。
また、長期インターンは、長期で働ける人を求めるので、学年不問どころか1〜2年生が歓迎されます。1〜2年生の中には「就職なんてまだまだ先なのに、なんでインターンなんてやる必要あるの?」と考えている学生もいるかもしれませんが、最近の学生に長期インターンシップの経験者が多いことは事実です。
そんなインターン経験者たちに「長期インターンを始めた理由」を聞くと…
◼︎ 長期インターン経験は、就活に有利だから
◼︎ 長期インターンを経験すると、スキルを身に付けることができるから
◼︎ 長期インターンを経験すると、仕事への適性を測ることができるから
この3点が長期インターンをする理由の大半を占めています。でも、果たして本当でしょうか? 短期インターンと長期インターンの双方を経験した私が、詳しく解説していきます。
「長期インターン経験が就活に有利になる」は本当?
結論から言うと、「半分本当で、半分嘘」です。「長期インターンをしていた事実」そのものが就活に有利に働くわけではありませんが、長期インターンで得られた経験やスキルは、場合によっては就活の際に武器になるでしょう。
海外留学と同じで、「留学に行った」だけでは意味がなく、「留学に行き、英語力を身につけた」「留学に行き、異文化交流をたくさんして視野が広がった」経験に意味が生まれるのです。
それらの経験は、どこの場面でもプラスになるとは言い切れませんが、少なくともマイナスになることは絶対にないですよね。
余談ですが、私は大学2年生の秋から長期インターンをしています。そして大学3年生の冬に、ある企業のプロジェクト型1dayインターンシップに参加しました。そこでは、事前課題として個人でプレゼンテーションの準備をしなくてはいけないのですが、その際、長期インターン先で使っていたツールが役に立ちました。
このときにふと「そういえば長期インターンを通して、本当に最先端の情報や流行を取り入れられるな」と気づきました。普通に学生生活を送っているだけでは、到底知り得ないツールや情報が、思わぬ形で活きるかもしれません。
また、タイプ(1)、タイプ(2)のインターンは、「本インターンは採用とは関係ありません」と公言している会社もありますが、就業型インターンは間違いなく採用に直結します。
多くの経営者は、「インターンとして採用したい学生と、新卒で採用したい学生は、必ずしも一緒ではない」と語りますが、貴方自身がその会社に入社をしたいと思っている場合、企業が求める成果を収めれば、ほとんどの会社は貴方を受け入れてくれるでしょう。
インターンから内定を勝ち取った学生には、誰もが知る有名大学の出身者で、大手企業の内定を蹴り、あえてインターン先のベンチャー企業に入社した学生もいます。そうした学生は、働きながら企業の成長予測を立てているので、瞬く間に出世していくケースもあります。
たとえば、急成長の旅行スタートアップ「Loco Partners」で子会社の代表を務める門奈剣平さんは、慶応大学在学中から同社でインターンをし、そのまま入社。学生時代にグローバル部門の立ち上げを任されるなど、同世代から頭一つ抜き出た活躍をされていました。詳しくは、以下のインタビューをご覧ください。
「長期インターンでスキルが身につく」は本当?
個人差はありますが、スキルが身につくのは本当です。サークルでもアルバイトでも、一定の期間1つのことに取り組めば、何かしらのスキルは身につくでしょう。それと同じことです。
加えて、サークルやアルバイトには無い独特の緊張感があるので「自分を追い込んで成長していくタイプ」の人にとっては効率の良い成長方法だと思います。
何より、長期インターンで身につけたスキルは希少価値が高い。「最近長期インターンをする人が増えた」とはいっても、その割合は多くありません。短期インターン経験者は急増していますが、実務経験を積んでいる学生はまだまだ少ないのです。
「長期インターンで仕事の適性を測ることができる」は本当?
こちらは、自信を持って「YES」と言えます。正しくは「自分への理解が深まる。その課程で自分の(仕事への)向き不向きを知ることができ、その仕事への適性が分かる」でしょうか。
長期インターンで適性を把握することは、「やりたいことが決まっていなくて、なんとなくインターンを始めた人」にも、「自分がやりたいことに近いインターンを始めた」人にも、両方に当てはまることです。
長期インターンでは、自分より何歳も上の社会人や、優秀な学生たちに揉まれ、自分の欠点や考えの甘さ、技術の足りなさなを痛感する場面が少なくありません。
また、自分の中である種の理想を抱えてその仕事を始めた人は、現実とのギャップにガッカリするかもしれません。しかし、これらは実際に働いてみないと絶対に知り得ないことだと思います。
ダイエットに置き換えて考えてください。「ダイエット」にも、食事制限や運動、その中でも置き換えダイエットや糖質制限、ジョギングや水泳と、色々な種類がありますよね。
そのダイエット方法の説明を見たり、一日試してみただけでは、何が本当に自分に適しているのか分かりません。一定期間続けられた結果を持って「自分に合っているかどうか」の判断を下すのではないでしょうか。
仕事にも、同じことが言えます。就業体験を一定期間してみることで、自分がどんな仕事に向いているのかが見えてきます。
実際、私も長期インターンシップを経て、以前はなんとなくの理由で目指していた業界と自分の関係について、より分析的な目線で考えるようになりました。
やることが決まっていない人はもちろん、既にやることが決まっている人も、是非就業型の長期インターンシップへの参加をオススメします。
ただ「初めてのインターンなので、いきなり厳しい環境で働くのは、ちょっと…」「やりたい気持ちはあるけど、サークル活動や学業も忙しくて…」そんな風にいまいち一歩を踏み出す勇気が持てない方もいるかもしれません。
本記事の最後に、そんな貴方に向けて、Infra編集部がおすすめする、初心者でも始めやすいインターンをご紹介します。
Infra編集部厳選!はじめての長期インターンにおすすめの求人3選
株式会社ユアマイスターの長期インターン
求人のメインとなっている営業の他にも、就職先が決まった4年生に向けた社会人になるまでの特訓コース、ディレクション、ライター、事務職、プラニングなど、種類が豊富です。
勤務条件が1日3時間〜、週3日と比較的働きやすいのも魅力的です。土日出勤がOKなのも、平日は学校が忙しい人には嬉しいですね。
ドットメディア株式会社の長期インターン
ドットメディアは、仮想通貨の投資情報サイト『かそ部』の運営をしている会社です。ライター以外にも、海外メディアの翻訳をする編集者や、ウェブデザイナーの求人がありました。
週2日から、リモート作業(出社せずに業務をする働き方)もOKになっているので、忙しい人でもかなり働きやすい環境です。
株式会社キネカの長期インターン
キネカは、たくさんのインターン生が活躍する企業です。ライターやデザイナーといった人気職種はもちろん、学生がなかなか経験できない「人事職」のインターンもあります。学生のうちに経験値をたくさん積み、視野を広げたい学生におすすめです。
大学生活は、長いようで、短い。「まだ動き出さなくて大丈夫」と思っているうちに、あっという間に社会人になってしまいます。いざというときに慌てなくて済むよう、将来やりたいことや、どのような職業に就きたいのかを明確にしておきましょう。
インターンに参加することは、自分の職業適性を知ったり、成長の機会になったり、いいこと尽くしです。自分にあったインターンを適切に選び、積極的に参加してましょう。