就活時の筆記試験に落ちる人に共通することとは
就活で必ずと言っていいほど行われている、筆記試験。そもそも、なぜ筆記試験を行うか、ご存知でしょうか?
筆記試験は面接前の、いわば「ふるいわけ」です。面接だけでは見えない相手の性格や、様々な基礎学力等を正確に数値化し、企業にとってふさわしいかどうかを見極めています。
なので、筆記試験の結果次第では面接に行く前の一次試験で落ちてしまう人も非常に多いです。
では、どのような人が筆記試験に落ちてしまうのでしょうか。次から説明していきますね。
・筆記試験対策が十分でない
まず初めに陥りやすい罠は、「筆記試験対策が十分でないこと」です。
代表的な筆記試験のSPIは、性格、どのような職種に向いているか、頭の良さ等が分かります。
性格検査は性格を診断するもののため対策が、なかなか難しいです。
しかし、その他の言語問題と非言語問題や数学問題等の頭の良さを図る問題は、数をこなして訓練すれば点数は確実に伸びていきます。
なので、筆記試験対策に着手するなら筆記試験の言語問題と非言語問題や数学問題等から対策していきましょう。
・性格検査で落とされるケースも
次に、性格検査の結果が筆記試験で落ちる原因となることも。性格検査で落とされる原因としては、性格が非常に偏っている、目指す職種に対して自分の性格が合っていない、等が考えられます。
先述したとおり、性格検査の対策は難しいです。しかし、性格検査にも傾向があります。
その傾向をつかむのは少し難しいかもしれませんが、何回か性格診断を受けているうちに傾向が分かってくると思います。
また、性格検査はウソを見抜くために同じような質問を言い換えていることが多いです。
なので、普段から読解力を養っておくと同じような質問をされているかどうかを見破れるようになるでしょう。
もし、性格検査で不安があるのなら何回か性格検査を受け、診断の傾向・自分の回答のくせを探ってみましょう。
試験対策前に筆記試験の種類を知っておこう
ここまで、筆記試験で落ちる原因について説明してきました。事前の筆記試験対策が非常に大切であることを、ご理解していただけたと思います。
ここからは、主な筆記試験の受験方式や種類について説明していきます。筆記試験対策の参考にしてみてくださいね。
■筆記試験の受験方式
・テストセンター
筆記試験の受験方式のなかで、最も多く取り入れられています。
テストセンター=性格検査のみを自宅で受験し、その後、受験会場に行きパソコンで残りの試験を受ける受験方式です。
テストセンターの特徴としては3つあります。
・最新の受験結果を記録しておくことができる
最新の受験結果を保持しておくことができ、複数の企業に送ることが可能です。ですので、何回も筆記試験を受験せずに済みます。しかし最新のテストセンターの結果しか残しておけないので注意が必要です。
・受験者の回答に応じて、問題の数や難易度が変わる
問題に正解するとより難易度の高い問題が出題されます。ですので、前半の問題を確実に正当することが重要になってきます。また回答がたとえ合っていても、回答時間がかかりすぎている場合、次の問題の難易度が下がる傾向もあるので、問題に十分に慣れておく必要がります。
・自分の受験結果・スコアはわからない
人によって難易度が変わる+スコアなどの受験結果を知ることができないため、「自分が何点くらいとれたのか」「企業の合格ラインに達しているか」はわからず、最新の受験結果を使いまわすかべきかどうか判断が難しくなってきます。
・WEBテスト・WEBキャスティングサービス
学校や自宅のパソコンで、筆記試験を受験できる受験方式。指定の時間帯さえ守ればどこでも受験できる便利な受験方式です。ですので、好きな場所で、好きな時間に受験できます。
WEBテストでは、受験者の回答に応じて問題が変わることや、スコアを知ることができない点は、テストセンターと同じです。テストセンターと異なるWEBテストの特徴としては、以下がございます。
・受験結果を残すことはできない
テストセンターと異なり、受験結果の保存はできないため、一社一社テストを受験することが必要です。
・電卓やメモ帳を好きなだけ使える
WEBテストは、受験会場への持ち込みが制限されるテストセンターと異なり、自宅で受験できるため、電卓の持ち込みが可能です。また、電卓があることや前提の試験問題ともなってくる場合があるので、受験前に用意しましょう。
・記述(入力)形式の問題が多い
テストセンターは選択形式の問題がほとんどであるが、WEBテストではパソコンにて入力する記述形式の問題も多くなってきます。特に、非言語においては記述形式がほとんどです。
また、WEBテストとテストセンターでは、出題範囲も異なるので、それぞれに試験対策が必要です。
・ペーパーテスト
企業に直接出向いて、筆記試験をうける受験方式。
ペーパーテストで受験する企業は減ってきているものの、企業によってはペーパーによる筆記試験を設けるところもございます。SPIなどのテストセンターやWEBテストと多いですが、企業独自の筆記試験もあります。
筆記試験の種類
・SPI 【テストセンター○ WEBテスト○ ペーパーテスト○】
一つ目は、株式会社リクルートキャリアが運営しているSPIです。SPIは、テストセンター、WEBテスト、ペ^パーテストすべての受験方式で採用されています。この筆記試験を取り入れている企業が多いです。志望する企業にもよりますが、SPIを取り入れている企業が多い分、対策は必須です。
SPIとは、主に性格検査と能力検査に分かれます。
性格検査は、200問程度の質問に答えて性格を分析していく検査です。質問の数は多いですが質問の内容には傾向があるので、なるべく多く性格検査を受け対策しておくと安心ですね。
能力検査は、言語問題と非言語問題があり、オプションで英語が付く場合もあります。
言語問題は語彙力や文章読解力を問われ、非言語問題では数学の分野から推論、場合の数・確率、集合、損益算、速度算、表の読み取り・資料の読み取り等が出題されることが多いです。
中学生レベルの数学問題ですが、久しぶりに解こうとすると難しく感じる事も。素早く正確に解くことに慣れるためには、早めの対策を心がけましょう。
また企業によって様々ですが、オプションで英語を解かせることもあります。レベルとしては中~高生レベルの英文です。
難易度は、そこまで高いものではないので特別に対策するよりは英語関連の資格を取る際に、ついでに対策すると一石二鳥かもしれません。
また、英語が苦手な方にとっては難しく感じることもあると思うので、苦手な方は早めの対策を心がけましょう。
・玉手箱【テストセンター○ WEBテスト○ ペーパーテスト○】
大企業の筆記試験で取り入れられているものが「玉手箱」です。主に大企業で実施されることの多い筆記試験なので、大企業を志望していく方は必ず対策していきましょう。
総合職・一般職向けのWEBテストが玉手箱、マークシート方式のGAB、IT系向けのCABの主に3つに分かれます。
GABとCABともに、ペーパーテストとWEBテスト両方で実施しておりWEBテストは制限時間が短いため難易度が高いテストといえますね。
玉手箱は、言語問題、非言語問題に加えて英文読解も入ってきます。
言語問題は、語彙力や文章読解力を問われ、非言語問題は四則演算等の数学的思考を問われます。
言語問題の具体的な内容は、言語理解テストGAB形式の言語(32問:8長文×4問/15分)、IMAGES形式の言語(32問:8長文×4問/10分)、趣旨把握(10問/12分)。
英語の分野はGAB形式の英語(24問:8長文×3問/10分)、IMAGES形式の英語(24問:8長文×3問/10分)
非言語問題の具体的な内容は、四則逆算(50問/9分)、図表の読み取り(29問/15分)、表の空欄の類推(20問/20分)。
玉手箱の特徴は、問題形式1種類につき複数の問題が出題されることです。よって、パターンをつかめば同じパターンで回答することができるため、量をこなしてパターンになれることが大切です。
また、時間設定が非常に厳しいので落ち着いて正確に解けるように早めに訓練していきましょう。
GABは、マークシート方式なので、マークする問題がずれるといったケアレスミスをしないように意識していくことが大切です。
CABは主にIT企業の筆記試験等で実施されています。試験内容としては暗算・法則性・命令表・暗号・性格判断の5つです。
法則性・命令表・暗号は、普段はあまり目にしないような問題形態です。そのため、特徴的な問題形態に慣れるまでは少し時間が掛かるかもしれません。
時間制限も厳しいので素早く正確に答えられるように、早めの準備を心がけましょう。
就活の筆記試験対策方法とは
最初に行う筆記試験対策として、自分の志望する企業をしぼりましょう。
企業によって行う筆記試験は様々なので、すべての種類の筆記試験対策をしていてもキリがありません。
なので自分の志望する企業をしぼり、その企業が行う筆記試験を調べて対策していきましょう。
次に、1冊の筆記試験の問題集をくりかえし解くようにしましょう。同じような問題が、パターン化されて出題されます。
そのパターンにいち早く慣れるためにも、1冊の筆記試験の問題集をくりかえし解き自分の苦手な問題を見つけて対策していきましょう。
また、試験の雰囲気に慣れることも大切です。本命の企業の筆記試験に緊張してケアレスミスをしないように他の企業の筆記試験を受けて、筆記試験の雰囲気に慣れておきましょう。
最後に!
いかがだったでしょうか。ここまで就活の筆記試験対策について説明してきました。
結局、筆記試験に落ちる人の一番の原因は準備不足です。早めの筆記試験対策を心がけていくことが、筆記試験突破の近道です。
ぜひ今後の参考にしてみてくださいね。