間地悠輔さん プロフィール
明治大学の総合数理学部の4年生。現在23歳。
2016年の1月からベンチャー企業、株式会社Lang-8(http://lang-8.jp/)でインターンを開始し、2017年の12月に内定をもらい在学中の4年生の12月1日に入社。
ゲームが大好きだった幼少期 いつかその感動を提供する側へ
ーーLang-8との最初の出会いはどういうキッカケでしたか?ずっとプログラミングやゲーム、アプリに携わる会社でアルバイトをしたいと思っていましたところに、Lang-8のインターン募集のツイートがリツイートで回ってきたんです。プログラミングを学校で勉強していたこともあってやる気満々でLang-8の社長にDMを送ったんですけど、実は事務の募集だったんですよね。ツイートを見てすぐに飛びついてしまったので、事務の募集であったことを面接に参加して初めて知りました。笑
そして2016年の1月に1回目の面接に行ったのですが、その面接では落とされてしまいました。ただその時に社長とLINEを交換して、3月に席に空きができたと聞いて、「事務仕事でもやらないよりはマシだ」と思い働き始めました。最初はイスの組み立てや机の整理など ”The・雑用”からはじまりました。
ーーもともとゲームやプログラミングとかに興味があったのでしょうか。
昔はずっとゲームをしていて、中学卒業時には「ゲームの会社を起業したい」と言っていました。 高校時代もゲーム好きは健在で、 当時流行っていたメイプルストーリー で48時間耐久会とかやっていました!(笑)
そのような夢があったので、大学での勉強の主軸はプログラミング関係に置きたいと思い、明治大学の総合数理学部を選びました。それまでプレイヤーとして慣れ親しんできたゲームを、今度はプログラマーとして新しいものを提供することに魅力を感じたんですよね。
「その事業やっちゃいなよ」事務インターンから正社員へのスピード出世
ーー最初の事務のインターンから正社員にどのような変遷でたどりつくのでしょうか?
しばらくは雑用ばかりをやっていたのですが、当時はアルバイトを含めても少人数で会社を回している状態だったんです。人手が足りていないということで、雑用の僕にもアプリのテスト、新しいサービスのSNS担当など小さな仕事が回ってくるようになりました。
そのような流れでユーザーインタビューの記事化などをしているうちに、気づけばマーケティング需要ができていました。「やっちゃいなよ」といった具合に1ヶ月スパンでポンポン昇格していき、非常に楽しかったです。小さな仕事も責任をもってやりきれたからこそチャンスが回ってきたと感じています。
当時、Lang-8は従業員も少なく社長との距離が近かったので、自分の興味があることを存分に学べる環境です。全てを吸収するぞ!と意気込んで仕事に取り組んでいました。
ーー社長からの自分の評価はどのように変わっていきましたか?
最初はいわゆるアルバイトとして扱われて、それ以上はあまり期待されていなかったと思います。段々少しハイレベルな仕事を依頼されるようになって、現在では10名いる海外のマーケターの統括を任されています。
ーーLang-8で働いてから1年半経って成長した点はどこだと思いますか?
自分が指示される側の人間だった頃はハングリー精神で「なんでもやります」と請け合っていました。しかし指示を与える側に立って、仕事に対する温度差は人それぞれであることを知ったので、相手の立場になって指示することを意識しています。
また、海外マーケターたちのリーダーとして、仕事の分量と期限の釣り合いを考えて仕事を割り振るようにしています。やはり仕事のキャパシティやスピードには個人差がありますし、僕も自分1人の力だけでは仕事はできません。海外の優秀なマーケターと一緒に仕事をできるのはとても楽しいので、お互いに最大限の力を発揮し助け合う形で仕事を進めていきたいです。
ーー今の日本の大学の価値には何があると思いますか?
大学の価値というか、大学生の価値はとても大きいと思っています。人生において自分の自由な時間が許されて、自分の可能性を模索することができる時間がこの4年間じゃないですか。それぞれ自分の興味関心のあるところに飛び込めることは非常に貴重な体験だと思います。
僕の場合は4年間の間にLang-8に出会ったわけですが、Lang-8に出会わなければ研究者になっていたかもしれないし、自分で会社を建てていたかもしれないですし。非常に大きなターニングポイントになりました。
Lang-8が目指す 自動翻訳には真似できない真のコミュニケーション
ーーLang-8のサービスに関して教えてもらえますか?
3つサービスがあります。
①もともと10年前にLang-8というサービスをだしていたのですが、その際はweb上で、ネイティブスピーカー同士で添削しあう形でした。 例えば英語について気になる質問を日本語で投稿すると、日本に興味のある英語圏のネイティブユーザーが添削してくれます
②2、3年前にHiNativeというサービスをだして、 言語版のQ&A型 SNSとして定着させていきたいと思っています。同じように興味のある言語同士で検索し合う形で提供しているのですが、テンプレートがあって、自分で聞きたい単語や文章を聞ける形になっています。
③1年半前に、HiNative TrekというHiNativeの英語学習に特化したサービスを出しました。このサービスでは1日1題、Lang-8からの ビジネス英語に関する 課題が送られてきます。HiNativeが、添削してほしいものが浮かんだときや自分で聞きたいものがあるときしか使われないのに対し、HiNative Trekのユーザーは出された課題に取り組むのが大きな違いです。専任の英語教師がついて、マンツーマンで自分の英語を磨く事ができます。HiNative Trekは ビジネス英語を学びたい方 をターゲットにして作っているので、1日1題なのですが、実用的な英語を学べる点が特徴です。例えば、「弊社のMAUは他社の2倍です」といった、少し難しいビジネス上のメール文など、カンファレンスで使える英語を学べます。
月額9800円で、英会話教室と比べて非常に安いですし、予約も不要でスムーズに利用できます。課題が送られてくるのは平日だけなので、土日にまとめてやることもできます。自分のペースで進める事ができるサービスということで、忙しい現代人に合わせたサービスです。
ーーこれから自動翻訳が発達してくる中で、人間が英語といった母国語以外の言語を学ぶ意味はなんだと思いますか?
言語はただ伝えるための手段ではなく、人と人とのコミュニケーションだと思っています。
英会話がどれだけできても相手の文化を理解していないと、ミスコミュニケーションが発生します。そういった人と人とのコミュニケーションという意味での言語学習は今後10年以上需要は変わらないと思うので、これからも言語学習者にとって最適なサービスをとどけていきたいです!
「Lang-8を成功させたら、次は自分」 今も追い続けるゲーム会社起業の夢
ーー普段から非常に情報感度を高めて動いていると思いますが、何か意識していらっしゃることはありますか?
Twitterをずっとみてます(笑)Lang-8を知ったのも、IVS(IT系のカンファレンス)を始めて知ったのも、一時期参加していた 他の会社 のインターンを知ったのも、全部Twitterだったからです。
今振り返って大切だったと感じることは、IVSの投稿をみて”実際に行った”ことです。良さそうだとおもったらすぐに動いてみることで、TwitterやFBをさらに活かすことができると思います。
ただ、自分自身に余裕を持つことも大事です。昔インターンを3つ掛け持ちしていた間、どれも中途半端になってしまった時期がありました。一つ二つに集中して、心にある程度余裕を持ちながら自分の時間を投下することで効率的に動けると思います。
ーーこれまでの経験を踏まえて、将来の展望を教えてください
まずはここ5年間でLang-8を上場させたいです。そのために毎年ある程度のゴールを決めています。今はアプリのダウンロード者を1000万ユーザーにすること、2年後に1億ユーザーにすることが目標です!
5年後にLang-8を成功させたあと、今度は自分が成功したいです。将来ゲームの会社を作りたいという思いはまだ変わっていません。自分の将来のためにも、今、Lang-8で伸びている重要なサービスを手がけていることは非常にいい経験になっています。今の職場は成功体験になるし、学ぶ事は非常に多いので、頑張りたいです!