最初に就活スケジュールを把握しよう!
充実した就活を送るためにはどんな準備が必要でしょうか?まず、就活スケジュールについて見てみましょう。スケジュールを把握すればいつどんな準備をすれば良いかが見えてくるからです。
就活のスケジュールのポイントは、経団連が定めている「採用広報解禁時期」と「選考開始時期」です。採用広報が解禁になると、各企業が説明会を開いたりウェブサイトに具体的な求人情報を出したりします。この時期から就活を行なう学生たちの動きが本格化します。選考開始時期になると、エントリーの受付や筆記試験や面接試験などの選考活動が行なわれるようになります。採用広報解禁と選考開始は下記のスケジュールとなっています。
・採用広報解禁時期:大学3年時の3月
・選考開始時期:大学4年時の6月
就活生は、採用広報解禁となる3月から4月あたりまで、エントリーシートの作成や提出で忙しくなります。実際、エントリーシートの提出の締め切りを3月下旬から4月中旬までにしている企業は多いです。
選考開始時期に関して、経団連の指針に積極的に従おうという企業はあまりありません。また経団連非加盟企業であればその指針に縛られることもないです。ですから、実際の選考は6月よりも早く行なわれているのが実情です。中には4月から面接を実施している企業もあります。
いつから就活準備する?3月解禁前にやるべきこと!
では、いつから、またどんな就活の準備をしたら良いのでしょうか?
インターンに参加しよう!
インターンに参加することはとても良い就活の準備になります。インターンへは大学3年時のうちに参加しておく必要があります。サマーインターンに参加するには大学3年時の6月頃から申し込むこと必須となりますが、申し込む準備としてインターンの情報集めを4月か5月くらいにしておかなければなりません。
インターンへの参加経験は就活のための非常に有効な準備となります。インターンに参加するならば、その企業についての情報を深く学べるので志望企業を選ぶ上で助けになりますし、具体的な業務イメージを描くことができるようになります。
また、インターンには、エントリーシートを提出したり、筆記試験や面接を受けたりなどの選考プロセスがある場合があります。選考に通った人だけがインターンに参加できるのです。これは就活の実践的な練習になり良い準備となるでしょう。
さらに、経団連の指針ではインターシップを採用選考活動に利用しないことになっていますが、実際にはインターンを選考の1つのステップとして開催している企業も数多くあります。ですから、インターシップで活躍できれば早期選考から早期内定に結び付くかもしれません。また、早期内定にはならなくても、インターンシップを通して自分の人柄や能力について企業に知ってもらえますし、インターンシップに参加した経験は志望動機に説得力を加えますので、後々の選考で有利に働く可能性があると言えるでしょう。
解禁前に自己分析・業界分析は済ませておこう!
先程もご説明した通り、採用広報が解禁になると就活生はエントリーシートの作成と提出に追われて忙しくなります。ですから、その前に自己分析や業界分析を済ませておくようにしましょう。自己分析や業界分析をしていないと、そもそも自分がどんな業界に向いているかがわからず、就活が思うように進みません。就活中の軸となるものがないので、いろいろな情報や状況に振り回されたりしてしまいます。
また、自己分析や業界分析はエントリーシートの作成の準備としても重要です。こうした分析が甘いと自己PRや志望動機の内容がどうしても浅くなってしまうからです。言い方を変えれば、採用広報解禁時期よりも前の段階で自己分析・業界分析を済ませておけば、スムーズにエントリーシートの作成が進むことになりますので、それは就活の良い準備となります。
オススメなのは、学生時代頑張ったことや自己PRなどのエントリーシートでよく出る項目について、200文字・400文字・600文字など、いくつかのパターンで文章を準備し、誰かに添削してもらっておくことです。そうすれば、実際に企業ごとにエントリーシートを作成する時に準備しておいた文章を編集するだけで済みます。
志望度が高い企業にはOB・OG訪問に行っておこう!
志望度が高い企業についてはOB・OG訪問を行なうことをオススメします。OB・OG訪問をすれば実際にその企業で働いている先輩の生の声を聞くことができます。実際の仕事内容、企業で求められる資質、社内の雰囲気、人事担当者には聞けない社員の本音などについて貴重な情報を入手する機会になります。
そのようにして得た情報は、志望動機を考える上で非常に役立つでしょう。また、企業で求められる資質をからめて自己PRを作成すれば、説得力のある文章になります。さらに、仕事内容や職場環境が自分の思っていたものとは違うことに気づき、志望先を変更する判断ができたという就活生もいます。
また、OB・OG訪問は面接の練習・準備にもなると言えます。面接とは雰囲気が違うかもしれませんが、社会人と対話をするという点で共通するものがあり、礼儀やマナーもしっかり示す必要があります。ですから、OB・OG訪問をしておけば、面接の際にあまり緊張しなくても済むかもしれません。
就活生がOB・OGを探すにあたっては、大学のキャリアセンターや指導教官に紹介できる人がいないか尋ねてみることができるでしょう。また、所属しているゼミや研究室、部活やサークルの先輩にあたってみることもできます。さらには、家族や友人などの人脈を通して見つかる場合もあります。
OB・OG訪問も3月の採用広報解禁で忙しくなる前に行なっておくと良いでしょう。ただ、訪問を充実させるために、しっかり業界分析や企業分析をして予備知識を持った上で行なうことをオススメします。
筆記試験対策は欠かさずに!解禁後は時間がない!
書類選考や面接に進む前に筆記試験を実施している企業も少なくありません。大量にいる志望者を筆記試験で振るい落としてある程度の人数に絞るわけです。ですから、筆記試験対策も、就活の準備においては大切です。
筆記試験といっても「SPI」「テストセンター」「CAB」「GAB」「TG-Web」などいろいろな形式があります。志望企業は、どのような形式の試験を課しているのかを調べておきましょう。その形式に合わせて筆記試験対策を行なうと効率的です。形式が異なると、問題の内容も大きく異なることがありますので、違う形式の試験対策をしていては時間の浪費ということになりかねません。
先に取り上げたOB・OG訪問の際にどんな筆記試験対策が効果的だったか、問題を解くコツはないか、聞いてみることもできるでしょう。
3月の採用広報解禁後は、筆記試験の準備をする時間をあまり取れなくなります。しかも、記事の前半で触れた通り、6月よりも前に選考を開始する企業もあり、その場合はなおさら時間がありません。就活生は採用広報解禁の1か月前~2か月前には勉強を始めるようにして下さい。
まとめ
今回は、就活の準備として何をどのようなタイミングで行なえば良いかということについて考えました。3月に採用広報が解禁になり就活の動きが本格化すると、一気に忙しくなります。就活の事前準備を怠ると、就活の期間中に焦ってばかりになってしまい、良い結果も得られないかもしれません。ですから、充実した就活を送り、志望先の内定を勝ち取るためにも、就活の準備を是非しっかりするようにしましょう。